shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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産地は誰が育てるのか?

伝統産業を取り巻くさまざまな地場の取り組みを見ていると、
皆が頑張っているその中心には、「伝統工芸品」という形あるものではなく、もっと無形なものであるように思います。

大館なら「大館曲げわっぱ」というシンボル、イメージの塊のようなもの。
人類文化学などで言うトーテムのようなものでしょうか。
そして地場の人たちがそれぞれのやり方でそれに関わり、
その中で地場のアイデンティティが育まれ、産地、街に固有性が生まれて地場のエネルギーになっていく。
そうした活動を担うのは、必ずしも物をつくる職人さんたちだけではなく、
また時として商業的観点から外れることもあると思います。
このような地場のエネルギーが涵養されていくことでまた新たな創造を生み、
それがものづくりなら、グローバルに享受できる副産物、「もの」が生まれます。

そこにデザイナーが関わるのなら、人目を惹く広告塔を作るのではなく、
そのエネルギーの涵養の手助けとなる提案をするべきであるし、
今まで地場の人々が培ってきたものの延長線上に立つ必要があります。
そのためには地場の人が全く理解できないものでは意味がなく、
また全てを理解できるものでは今まで通りのものしか生まれない。
この微妙な新旧のバランスを見極めるしかありません。

産地は誰が育てるのか。
この問いに職人さんにばかり焦点が当てられますが、
彼らも生活がかかっているわけで、苦しくなれば仕事を捨ててしまいます。
それを担うべきは、地場にある財産に気づき、創造性のある提案を出すことのできる立場の人。実はそれはやろうと思えば個人でも、団体でも、誰でも出来るのだと思います。

あれ、答えになってない?
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[ 2010/05/31 21:18 ] 伝統産業について | TB(0) | CM(0)

木の文化

P1040090.jpg
ここ大館にいると、木のよさについて改めて知ることが多いです。
以前の僕の木に対する認識と言えば、なんか自然派気取った人たちの嗜好品程度にしか思っていませんでした。
すると、実際に作り手の方、製品を手に取ってみると、本当に理にかなっていて、また機能的であることを知ります。

例えば、おひつのように、木の持つ吸湿性と香りでご飯がおいしくなる。さらに抗菌作用で日持ちするんだとか。
湯のみにすれば、木の中の空洞によって断熱性に優れ、また陶器や硝子と違って軽い。
酒樽においては酒の香り付け。工法もアルコールによって化学物質が溶け出さないように接着剤は使わない。
さらに漬け物、味噌を木の桶で保管すると木に含まれる成分で旨味が増すんだとか。
(※これらの効果はポリウレタン塗装されたものには殆ど現れません)

「容器」においての木の良さをざっと挙げてもこんなにあります。
僕たちは生まれたときから容器はプラスチックで、ただ物を入れるものでしかありません。
雨量も多く良い樹木に恵まれ、木の文化が育ってきた日本にいながら、
木のことを何も知らないのはいただけなかった。

なにか今の世間の風潮は、目の前の人参を追って背後のもっと大きな物を見ていないように思えます。

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[ 2010/05/31 14:28 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)

東北森林管理局に行ってきました。

大館市から秋田市に向かい、東北森林管理局にいって参りました。
というのも、先日米代東部森林管理署にお伺いした際、もっと天然秋田杉の供給量の変遷について知りたい!と思ったからです。
しかし、公的情報となるため、情報提供には手続きが必要となるため、大まかな変遷のお話をしていただきました。

やはりその話の中でも、全体として天然杉から人工林の木材へと移行を進めているそうです。徐々に供給量を減らし、平成24年度で天然杉の供給をやめるそうで、それに伴い、人工林からの供給を増やしているそうです。

実際、天然秋田杉が残る森はまだあるそうですが、山奥で収穫に困難であったり、収穫可能な杉というのは全体のごく限られた地域になるようです。
良質な木材を将来にも安定して供給できるよう、通常60年で木を伐採するのですが、まず100年まで延ばし長伐期林へ、そしてそれをさらに延ばし、150年とする超長伐期林へとする取り組みがなされているそうです。「曲げわっぱの森」もその中の一部だそうです。

そして、天然秋田杉の供給量の変遷についてですが、大まかに、昭和30年代後期をピークに年々減少し、昭和末期にはその1/10にまでなったようです。ちなみに、天然杉というのは樹齢150年以上のもの。150未満のものを造林杉というそうです。その理由は謎です。
需要の変化などもあり、一概に収穫可能な杉の減少によるとは言えないと思いますが、それでも有数の木の産地として、木との付き合い方を見直す時期になっているのだと感じました。

わざわざ時間を割いて下さった、東北森林管理局に感謝です。

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[ 2010/05/29 23:07 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)

大館曲ワッパ協同組合にいってきました。

24日は大館曲ワッパ協同組合に行ってきました。組合と言っても小さな事務所があるのみで、理事長が独り気を張って仕事をしてらっしゃいました。
うっかりいつも被っている帽子を取るのを忘れてしまい、軽く怒られ萎縮気味だったのと、高齢な方でかなり秋田の訛が強く、聞き逃さないように必死にお話を聞いていたら、ビデオで記録(いつも後で聞き直せるようにビデオ撮影しています)するのを忘れてしまいました笑。
話の要約は以下の通りです。

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[ 2010/05/29 23:05 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)

続・秋田の人たち

秋田の人の話す言葉はちょっとずつ慣れてきていますが、いまだに地元民通同士の会話は聞き取れません。
すごくたのしそうにしゃべっていても、ここはどこの国ぞ?と思ってしまいます。

djshfj;だsmdcx;ZKDbxんらks...ばってん
dfhkjさhfdかshfkdh...

「ばってん」を聞くとなんか落ち着きます。
あぁ日本語なんだ。って。

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[ 2010/05/29 00:16 ] 思うこと | TB(0) | CM(0)

今日は不思議な日だった

今日はついてるんだかついてないんだか不思議な日でした。
とりあえず日記でもかいてみることにします。

朝起きて、前記事通りたくさんのものをいただき、
とりあえずテントの中にしまい、朝食の準備をする。

生ゴミが出たらいつも通りカラスとの闘いである。
しかし、今日は油断してゴミ袋を漁られてしまった。
霧雨の中、冷える体を濡らしながらゴミを片付け出掛ける。

昨日買った安いライトが点灯しなかったため、お店に持っていく。
すると、申し訳ございませんと棚から新品を取り出したが、それも点灯しない。
さすが安い中国製品と思いながら、持っていったライトの電池のバネを曲げたら点灯した。
着くようになったのでそのまま引き取ることに。

今日は実は特に予定もなく、溜め込んだデータを整理していた。
佐々木さんとのインタビューをスーパーの休憩室でまとめた後、来週分のアポを貰いに訪問先に電話をするが、相次ぐ訪問先の方の出張により萎えながら帰路に。

今日の朝頂いた木炭に火をつけ、ご飯を炊くことに。
しかし、いつもガスバーナーで料理しているため炭火で炊くのは初めてである。
火加減が全然わからず、かなり時間をかけ、やっとご飯を炊き終える。若干焦がした。
そしてまたまた頂いた、トンカツを揚げることに。
揚げ物も初めてだったので、飯ごうの蓋に油を溜め、何とか揚げた。若干焦がした。

近くの温泉に行き、帰ってくると、犬が引っ付いてきた。
はじめ野良犬だと思ったが、首輪もあり、お座りもした。迷い犬だろうか。
人懐っこい犬だったが、付きまとわれても困るので、追い払おうとするが一向に引っ付いてくる。
じっと見つめてくる目線に、変な感情を覚え始めたが、振り切って無理矢理追い払った。
逃げていく足音を聞きながら、若干焦がれた。

あの家族、犬ともに元気だろうか。
冷える夜に頂いた布団がありがたい。

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[ 2010/05/29 00:12 ] 旅日記 | TB(0) | CM(0)

大変お世話になりました。

一昨日あたりから停泊しているキャンプ場に来ていた一家に大変お世話になっている。
もう帰られたんだがすごく面倒見いな旦那さんで大変お世話になってしまった。
「おいでよ」とたらふく晩ご飯をごちそうになり、車で温泉に連れて行って下さったり、しまいには帰り際に大量の食料と木炭と、布団とカーペットとエアベッドを下さった。
もう使わないからとおっしゃったが、さすがに頂き過ぎだなと改めて思う・・・。
こちらから返すものがないから、気休め程度にテントの片付けを手伝うばかりでなんとも申し訳ない。

旦那さんは典型的な江戸っ子で、一升瓶と(お酒は飲まないそうだが)と木刀が似合う自由奔放な方。
奥さんは日本人と思ったがフィリピン人だそうだ。「かぁちゃん」って感じでいつもニコニコしてくれる。
あとはちょっと控えめだけど優しい男の子と、3歳のかわいいおちびちゃんが一緒で、とても素敵な家族でした。

今日の朝おちびちゃんが風邪をひいたらしく早急に帰られた。
「また会いましょう」って最後まで気さくな方々でした。
布団あったかいです。本当にありがとうございました。

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[ 2010/05/28 23:47 ] 旅日記 | TB(0) | CM(1)

伝統工芸士、佐々木さんに聞きました。part4

part4では曲げわっぱの材料となる杉のことをお聞きしました。

Shoji:次に材料の木のことをお伺いしたいのですが、やっぱり秋田杉があってこその大館曲げわっぱだと思うのですが、作り手目線から秋田杉の特徴は何だとおもいますか?
佐々木さん:まず一番言われていることは、「割裂性」、きれいに割れること。これが大きいと思います。やっぱり木目がまっすぐになってないときれいに割れないし、実際に我々が実際に曲げてみても、木目の通ってないものはきれいに曲がらないんですよ。だから枝打ち(枝を払うこと)をしないと木目が節を避けてしまって、まっすぐにならないんです。
Shoji:ではたとえ樹齢が高くなっても、枝打ちをしていないものは良い材料にはならないのですか?
佐々木さん:そう。枝打ちをしないともう節だらけ。というよりも、枝打ちをした後の樹齢が大事なんです。
Shoji:ちゃんと管理された杉でないとだめなんですね。昔は曲物は「桧物」と言われたように、ヒノキがメインだったそうですが、佐々木さんは杉以外の材料を使ったことはありますか?
佐々木さん:漆器の素地としては青森産のヒバとか、広葉樹のホウノキだとかを作ってました。
Shoji:実際に曲げるとなると、杉と比べてどうなんですか?
佐々木さん:やっぱり杉ばっかり使ってきた人から言わせば、堅くて扱いづらいってことはあると思うんですよ。ま、ヒバは堅いと言っても同じ針葉樹だからいいんですよ。でもホウノキとかはそうともいかなくて。
Shoji:秋田産以外の杉も使ってらっしゃいました?

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[ 2010/05/28 16:40 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)

伝統工芸士、佐々木さんに聞きました。part3

コンポ 1 (0.00.14.19)
part3は今と昔の曲げわっぱの変遷、大館が産地として活気のある理由をお聞きしました。

Shoji:今と昔の曲げわっぱの違いってありますか?
佐々木さん:うーん、どう違うかと言うと・・・確かに高級化はしてますね。これは伝統的工芸品に指定されたことによって、単なる日用品でなく、工芸品的な見方もされるし、漆器とかそういうものと見比べたときに目劣りするものだと行けないわけでしょ。だからみんなデザインや仕上がりをを考えるようになったから技術的にも今の方が難しくなって、高級化しています。
Shoji:今は曲げ方が工夫されたものをよく目にしますね。
佐々木さん:組合の振興策として、いろんなデザイナーに頼んで、デザインを考えてもらうんですよ。そうすると、考える人は作る人じゃないから、とんでもないものを考えてくるんですよ。いろんなことを。そんで作る人は苦労して苦労して、それになんとか応えようとするから、形とか複雑化してくるし、それで仕上がりもきれいでないとだめだからね。

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[ 2010/05/28 16:39 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)

伝統工芸士、佐々木さんに聞きました。part2

コンポ 1 (0.00.11.28)
part2は佐々木さんが受けられた伝統工芸士の試験の様子です。

Shoji:伝統工芸士の試験が受けられるのが12年以上とお聞きしたんですが、佐々木さんもその頃に試験を受けましたか?
佐々木さん:あ、そう?前は20年だったけど。それが一気に12年に縮まったんですよ。だってこの仕事についてから20年待ちなさいと言われても、今の人はだめでしょう。20年やっても途中で飽きてしまうし、だから12年に縮まったんですよ。
Shoji:では佐々木さんは20年経った頃に?
佐々木さん:えっと、おれは何年だっけ?平成・・・6年だったかに受けてるからわりと年取ってから受けたな。

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[ 2010/05/28 13:29 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)
プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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