shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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9月17日、課題山積・・・。

いつも体験工房の休み時間にいろいろ話を聞き、とても勉強になっています。
その中でいろんな課題が見えてきては、やっべーなぁ・・・と思うことが多々あります。

今日はたまたまそんな話が多かったのでちょっと紹介。


・工芸品展作品公募・・・賞金少なっ。


たまたま秋田の工芸作品を公募するチラシがあったので、読んでみると、
「大賞(賞金5万円)」
え、5万?材料費で消えちゃうじゃん。
これはいくら何でも少ないでしょーって伝統工芸士の佐々木さんに尋ねたところ、
「工芸品展の総理大臣賞でも50万だよ。」
そんなすごそうな賞でも50万・・・。
デザインコンペなら学生でも数十万は貰えるってのに。
製作時間分の生活費でも消えてしまいます。
伝統工芸が置かれた環境というものがどれだけ厳しいか思い知りました。


・小規模の工房では人が育ちにくい。

前に訪れた工房の新入りの20代の方が辞めていったと聞きました。
70代の方ばかりの工房の中で唯一の若者であっただけに、後継者の問題は深刻です。

小規模の工房では一人何役もこなします。
もちろん人を教える暇もありません。そして一人一人の経験が豊富な分、意見もバラバラ。
違ったことをすれば怒られ、何もしなければわからないまま。

ましてや高齢者の中に若者がひとり。
しかも街には遊ぶところもない。冬は大雪で他所からくる人にとっては過酷。給料も安い。

それを覚悟で意欲満々で入ってくる人なんて滅多にいないですよね・・・。


・体験工房、物産プラザ・・・採算は非常に厳しい。


大館曲げわっぱ体験工房、大館観光物産プラザ、ともに国の雇用対策の期限付き補助金によって運営されています。期限が切れてしまえば後は地場の力で運営していかなくてはなりません。
この両施設とも、産地の中では非常に重要な施設であり、お金に現れない貢献度はかなり大きいものがあります。

が、やはり採算はかなり厳しい。現状では補助金の期限が切れたあとのいままで通りの存続は難しい。
体験工房も実質あと1年半で期限が切れます。大館曲げワッパ協同組合に人を雇うようなお金はあるように思えないし、どこも財政難なご時世では、この先は不透明です。


・高齢者が働かざるを得ない現状。

生涯現役という人生もありだと思うのですが、それは仕事が楽しい人に限ってのこと。
いつも体験工房でお話してる、現代の名工、佐々木悌治さんは79歳。
日本人男性の平均寿命にさしかかる年齢にして超健康体な佐々木さんと言えど、年齢による様々な不安は払拭できません。

体験工房では”指導”として来ている立場で、給料はほぼゼロ。
しかし工房も忙しく人手が足りないため朝から夕方まで佐々木さんも作業に携わります。
いつも同じ作業の繰り返しで、仕事が楽しいとは言えない状態。

産地に多大な貢献をし、人望も厚い方で、本当に素晴らしい方。
そんな方が朝から晩までただ働きで晩年を過ごしている・・・かといって代わりがいる訳でもない。

仕事が好きだから働いている、でなく、代わりがいないから働かざるを得ない。
そんなケースがゴロゴロしてるんです。


こういった現状を目の当たりにし、課題の重さを実感します。
不謹慎だけど、今まで会ってきた方々は年齢だけに、10年後また会えるとは限らない。
伝統産業が夢のある産業にならない限り、意欲のある若者は入ってこない。

これまで書いたことはなにも大館に限りません。どの産地も似たような課題を抱えていることでしょう。
自分は何が出来るんだろうな。
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[ 2010/09/18 00:37 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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