shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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伝統工芸士、柴田慶信さんに聞きました。

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大館曲げわっぱの伝統工芸士、柴田慶信さんにいろいろお話を伺いました。
以下、まとめです。


ー曲げわっぱの世界に入り、今にいたるまでー

「きっかけは、お兄さんが怪我をして思うように働けなくなり、家の田んぼも狭く、なんとか生活のために仕事を探していたとき、「曲げわっぱは儲からないけど、長くやれる仕事」と聞いて、曲げわっぱをつくり始めました。
弟子につく暇もなく、最初はなかなかうまくいかなかった。月に一週間くらい大工さんの手伝いをしたり、朝早く起きて山菜を摘んで朝市で売ったりして少しの収入を得ていました。
そして曲げわっぱ職人としてやっていけるようになったのは、それから5年ぐらい経ってからです。それも経験豊富な方が他所から来てくれたおかげですごく助かったんです。そうしてやっているうちに従業員が一時14、5人にもなり、そうして今の基礎ができたんです。」

「ところが、やっているうちにつくっているものを見て面白くなくなったんですよ。
子供が幼稚園のとき、自分がつくっている作品にご飯詰めて行ったんですよ。それが、自分が化学塗料を使ってるもんだから判るのよ。広げたらみんなには褒められたけど、口に入れたら匂いが・・・。これじゃだめだなと思って、それで塗るんだったら漆と。でなかったら白木のまんまと。
それが今日に至った経緯です。」


ー曲げわっぱの良さとは?ー

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「これは今までの経験からですけど、曲げわっぱは無くてもいい時代になったけど、でもやっぱり、それでは暮らしが面白くないって人がいるんですね。やっぱり手作りのものがいいっていうお客さんがいるんで、世の中変わったようけども、人の本音の心は変わっていないと思うんです。」

「実演販売の中でお客さんの層を聞いたところ、おひつ10個売れたら7個は20代~30代。50代の方は少ないそうです。なんでかなって慶信さんが考えたところ、楽な方に慣れてしまって戻れないからではないかと。」(なるほど、ちょうど木からプラスチックに移行した時期ってことになりますね。)


ーデザイナーについてー

(デザイナーさんとのコラボの多い柴田慶信商店ですが、どういった経緯でデザイナーさんと知り合うのですか?)
「日本橋三越にショップを設けてやっているんですけど、よく「デザイナーさんはおられますか?」と言われたもんだから、それでデザイナーを決めておかないとだめだなと思って、デザイナーさんと相談してつくっているところもあります。

デザイナーさんがデザインしたものは売れるまでに3年~5年かかります。デザイナーというのは、いま現在に対してではなく、先を見据えて発想をするからです。そういうのも大事だなぁと思います。今はデザイナーさんとのコラボレーションのことは息子に任せているから、詳しくは言えないけども、デザイナーがいるということはすごく力になりますね。」

「しかし、これはどなたにも当てはまることかもいれませんが、やっぱりいい作品、本音の作品ってのは、本当に苦しい思いをしないと生まれないんですよ。この世界は何代目っていう世界ですから、私は弟子にも着かず、やはり苦労しましたから。」


ー天然秋田杉が入手困難になっていく中でー

(24年度をもって国有林からの供給がストップになるわけですけども、柴田さんのところでは、どんな影響や対策が予想されますか?)
「やはり、値段は下げられないし、漆の力に借りるでしょうね。前々からそう思ってはおります。技術的な面では、(曲げにくい造林杉を曲げる為に)機械を導入する予定です。今は場所がなくてダメですけど。
ただ、そういうものに頼らなくてはならない時代になったのよ。いろんなニーズがあるから形もいろいろになってくる。でも最後には、従来のものの形にもどる。何十年、何百年も人が使っていく中で定まったデザインだから。」


ー柴田慶信さんのこれからの展望はー

「つくりたいやついっぱいある。古いやつを現代風に、ひとりで、もしくは3人で使えるように小さくしたり、一言で言えば「復元」をしたいね。復元した昔のものはすぐに売れるのよ。それは実演販売の中でも感じます。」


以上がお話の概要です。
柴田慶信さんはお忙しい方で、この日もバタバタとしておりました。
そんなお忙しいときに、相手をしてくださった柴田慶信さんに感謝です。

もっと詳しく知りたい方は、僕のインタビューより詳しい記事があったので紹介しておきます。
http://www.connote.jp/essay/mono/mono26.htm
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[ 2010/09/29 03:50 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(2)
No title
はじめまして。

昨日、東京国際フォーラムで開催されている
イノベーション・ジャパン2010大学見本市行きました。

伝統工芸に関心のある私は、名古屋市立大学
芸術工学部のブースの前で足がとまりました。

その際、いろいろお話をお聴かせいただいている中で
shojiさんのお話があり、ブログを拝読させていただきました。
(時間のあるときに他のブログも拝読させていただきます)

今後のますますのご活躍を期待し応援しています!!

寒さを凌ぐのテントが吹き飛ばされないように用心して
くれぐれも体調には気をつけてください。
[ 2010/09/30 11:14 ] [ 編集 ]
Re: No title
はじめまして、コメントありがとうございます^^

大学見本市というのがあるんですね笑
興味をもっていただき嬉しいです。

やっと大館曲げわっぱにキリをつけ、数日後に岩手県に行きます。
次は寒そうです・・・。

そこでもいろいろ学んだことをブログで報告していきます。いい報告ができるよう頑張ってきますね!
[ 2010/10/02 10:25 ] [ 編集 ]
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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