shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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南部鉄器工房「虎山」③

コンポ 1 (0;00;03;07) のコピー

南部鉄器は絵も描くし、土は触るし、もちろん鉄も使うし、漆は使うし・・・。それらを一貫して行う南部鉄器の職人は1人何役もこなします。

南部鉄器の工房をみると、大抵若い方が数名いらっしゃいます。
比較的後継者に恵まれている南部鉄器。

③では後継者についてお聞きしています。
ー他の産地では後継者問題に悩まされていますが、ここが後継者に恵まれている理由はなんなんでしょう?

「なんでかなぁ。やらしてほしいって希望者は来ますよ。ただ受け入れるほうの問題はあるけども。経営は厳しいね。忙しいときは人手が必要だけど、一年を通してコンスタントに収入があるわけじゃないからね。俺も物産展とかに最近は出かけたりするから。
職人になりたいって言ってきても続かないんだよな。生活するのが大変なんだよ。儲からないし、そもそも壊れる物じゃないから頻繁に売れるもんでもないしね。」

「ただ、後継者いなくて閉じた工房が多かったから、これじゃいけないということで、組合で後継者育成事業をやったのよ。17、8年前かな?それは新しく入った後継者の最初の2年間は補助金を出すというものもあったし、年寄の職人が若い職人をまとめて指導して、生徒に合った工房を紹介して、専門的なことを学ばせたりしていたよ。
比較的盛岡の組合は後継者育成に力を入れてきたね。」



ここで南部鉄器について予備知識!
実は岩手には南部鉄器の産地が二つあるんです。
いま自分が訪問している盛岡手作り村は盛岡市を中心とした南部鉄器協同組合の工房が並びます。
そしてもう一つの南部鉄器の産地、岩手県南部にある水沢地区を中心とした水沢鋳物工業協同組合というものがあります。
同じ「南部鉄器」を扱いますがお互い起源は異なります。「細かいことは気にするな」ということで同じ名称で統一されています。

「水沢地区のほうは若い人が少ないみたいだね。水沢とは組合が別だからあまりわからないけども、水沢は分業の工場形態で、工業製品も扱う量産指向、盛岡は主に伝統的な工芸品を主としていて、認識の違いはあるのかも。」
「盛岡の鉄器はほぼ一貫生産。一部間に合わないところは外注するけど。ここでも鉉以外(鉉=取っ手。専門の職人がいます)は自社でやるからね。盛岡は鉄瓶も鍋も、着色まで一貫生産のシステムでやってるよ。
ただ、こうして伝統工芸品だけにしがみついたために大きいところがダメになったってことも言えるかもしれないけど。
でもやっぱり後継者がいるってのは驚かれるね。」



南部鉄器は後継者に恵まれている、と言ったものの、もちろん後継者がいなくて廃業になった工房も数々あります。ここ手作り村にはかつて「照亦製作所」という産地の中でも大きな工房がありました。しかし後継者がいなくて廃業になったそうです。
南部鉄器協同組合に加盟している事業所は19。昔は盛岡で南部鉄器をつくる工房は40社くらいあり、岩鋳(産地の中で一番おおきな鉄器工場)みたいな工場がもっとたくさんあったそうです。
「その頃は、仕事を見せない、閉鎖的が常識だったので、今のように和気あいあいとはしていなかっただろう」と前田さんは語ります。

に続きます。④では前田さんの考える「手作りのよさ」についてお聞きしています。
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[ 2010/10/15 12:59 ] 南部鉄器 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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