shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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盛岡手づくり村について

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いまいる「盛岡手づくり村」について、詳しい情報を記載します。


御所湖を臨むところに立地している「盛岡手づくり村」は、近くに民間最大規模の牧場である小岩井牧場、美肌の湯として有名なつなぎ温泉があり、盛岡の観光ルートとして多くの観光客が足を運びます。
そもそもこの「盛岡手づくり村」は構想自体は早くからあり、昭和49年「X村構想」の策定に端を発します。
大まかにいうと、職人に良い労働環境を与え生産拠点とし、職人と使い手が交流できるような村、というもの。

議論、ヒヤリングを重ね、昭和61年5月に開業しました。構想から長い年月を経て結実した一大プロジェクトだったんですね。

今年で24年目を迎え、当初の想定では年間入場者数18万人だったようですが、平成元年には大きく越えて年間112万人を記録します。ここ数年は年間50万人ほどで横ばいになっているそうですが、それでも当初の想定を上回っています。
官民共同の第三セクターで、地域資源の振興施設の先駆けとなった「盛岡手づくり村」は、設立当初は全国から視察団が来たそうです。

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窓越しに工房を覗き込む観光客

この「盛岡手づくり村」を参考にしてか、全国にしばしばこういった施設は見受けられます。しかし、それらが「バブルの産物」となり、施設の状況が芳しくない中で、この「盛岡手づくり村」が健闘しているのはなぜだろうか。


村内で工房を構える職人さんに聞きましたら、
「やはり、中にいる人の努力。」
と答えられました。

というのも、この盛岡手づくり村はあくまで生産拠点。工房の全面移転が条件で、それぞれの工房が自立しており、生活の基盤がここにある、とおっしゃいます。
この施設の建設にあたっては高度化資金の借り入れがほとんどで、工房が組合をつくり、連帯保証人になっています。ですから、一人が下手をすると皆に迷惑がかかる、という状況が生まれました。設立当初は借り入れの条件が随所に足かせとなり「いろいろ大変だった」そうです。

今はもう借り入れは返済済みだそうですが、そんな苦境をともに乗り越えてきた背景からか中にいる工房同士のまとまり感は今も尚続いております。組合員でスポーツ大会や宴会も催されるようで、仲間意識は話を聞いていても伝わってきます。

職人さんの表情をみているとなんだか生き生きしており、釣り、卓球、ボーリングと多趣味な方々が多いです。
そして来る者を拒まず、大らかな人柄が印象的です。


「粉塵、騒音などの苦情が来ないから、作る環境としては良い。」という声もあります。早朝、夜は街中では騒音などに気をつけなくてはなりませんが、ここならそれを気にする必要もありません。これには自分も羨ましい環境に思えます。
「最初は観光客に見られるのは嫌だった。」という職人さんもいらっしゃいますが、今ではもう慣れたもの。「無愛想にしてるとアンケートに書かれるから笑」と窓を取っ払い、直に見られるようにしている職人さんもいらっしゃいます。


今、盛岡手づくり村には入場者数の減少、収益減、課題を挙げればキリがないですが、一番は24年という歳月からの「安定」、「現状維持の風潮」でしょう。こればかりは避け難いプロセスですが、今工房で働く若い世代の方々が発言力を持てるようになってくるとまた状況も変わってくるかと思います。

ひとまずは、工房が集結し、観光客が交流できる、という形態には好印象を覚えます。それに工房も見せ物ではなく、自立採算でやっている本気の工房です。


入場料、駐車料金ともに無料ですので、気軽に立ち寄れるのも良いですね。
盛岡に立ち寄った際は盛岡手づくり村に足を運んでみてはいかがでしょうか。
あくまで工房は見せ物ではありません。楽しむこつは、自分から質問し、見て聞いて工芸品の奥深いところに触れてみることです。
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[ 2010/10/18 02:18 ] 南部鉄器 盛岡手づくり村 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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