shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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南部鉄器「薫山」④

DSC_3923.jpg

薫山工房に置かれている生型(大量生産向きの現代的な技法)の急須たち。

これらは株式会社岩鋳の製品です。このように盛岡の工房は他の工場の製品を置いていたり、手作り村の中で、他の工房の鉄瓶を紹介したりするケースがあるそうです。

手作り村ではお客さんが作っているところを自由に見ることが出来ます。

工房と工房、工房とお客さんの垣根を越える盛岡手づくり村。

オープンな場所で仕事をする、ということについてお聞きしました。


ー見られながら作業をするというのはどう思いますか?

やはりお客さんに見られるということは、ちゃんと仕事をしないといけないと意識するようになる。そういう面ではプラスですね。また見せるから信用も生まれるね。仮にスパイが来たとしても、ここには「産地」という信用がある。現に同じもの、またはそれ以上のものを東京とかで作っても誰も振り向かないだろうね。
あと、ここの工房は、全面移転を条件に来ている。生産拠点であり真剣勝負ですから見せ物ではありません。またそこが自然で、お客さんも気軽に見れるんじゃないかな。


ーあくまで生産拠点としてスタートしている分、作ることへの真剣さが違いますね。

ここは構想や準備に10年近くかけているから、下準備が他の体験施設とは違います。設立前は3、40社が名乗りを挙げましたが、全面移転、連帯保証人などの条件から資金的に目処が立たないということで14社が入ることになりました。
私たちは首をくくる思いでここに移転してきたわけだけど、蓋を開けてみればお客さんにたくさん来ていただいて、経営が安定しました。結論的には来てよかったとなりますね。他の工房もそうだろうね。
異業種との交流、情報交換ができるのも遥かに単独でやるよりはいいです。それにみんな仲良くやっていますしね。



ー南部鉄器の工房をみても、他の工房の商品が置いてあったり、紹介し合ったりしているのが印象的です。

私たちは南部鉄器がダメって言われることが一番怖い。鉄器をいいなって愛してもらえればそれでいいんです。うちの商品を買ってくれることが一番だけど、お客さんの好みもあるし、納得して買ってもらったほうが上手くいきますし。


ー作り手がお客さんの声を聞けるのも、手作り村の良さですね。

時代に乗っていかなくてはダメ。技術を何に活かすかが大事。南部鉄器でも初めは茶の湯釜から。そこに注ぎ口と鉉をつけ革命が起こった。そうした型破りは常に必要です。特に柔軟性の高い若い人たちの意見は役立ちます。
お客さんの素のままの声がもらえる。自分の作品を提供して感想を得る。使って良かったよと言ってもらえることは最高の喜びですね。展覧会で賞を貰うとは違う、生の声ですから。



ー喜びに繋がる機会を持つというのは大事ですね。

少しずつ前に気持ちを傾ければ、倒れるのがいやだから一歩足を踏み出せる。それを繰り返せば走り出す、そういう前向きな姿勢が大事。そうやってて、返ってくるものが一番大事。出張販売に行けばいろんな出費が重なり利益を上げるのは不可能に近い。ただお客さんから声をもらえる。それが今後の商品開発、デザインにプラスになりますね。


以上でお話は終わりです。
薫山工房の商品も見ていても、新しいことをやろう、鉄瓶だけでなく、様々な用途に鉄器を展開させようという佐々木さんの気概を感じます。

弟子を3人も抱えるという重責を担う佐々木和夫さん。
それは人を育てて、産地をつくるというご自身の考えから。
自分のところだけじゃなく、産地を考える、というのは薫山工房にかぎらず、盛岡南部鉄器いろんな工房から感じられます。

お話に付き合って下さいました薫山工房、佐々木和夫さん、ありがとうございました!

ちなみに佐々木和夫さんはかつてのボーリングで国体シニアの部に出場するほどの腕前なんだとか。
職人でスポーツマン・・・おみそれしました。

南部鉄器薫山工房HP→http://www.nanbu93.com/
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[ 2010/10/29 23:24 ] 南部鉄器 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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