shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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南部鉄器「藤枝工房」

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手作り村のちょっと奥まったところにある南部鉄器「藤枝工房」。

工房の販売スペースには藤枝由男さんが控え、お客さんに丁寧に鉄器の説明をしています。

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こちらが藤枝由男さん。
たびたび工房に立ち寄ると、立ち話で気軽に些細な質問にも答えてくださり、大変よい勉強になりました。

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たとえば茶の湯釜。

生型という技法では一つの原型から何個でも鋳物がつくられるのですが
こうした湯釜は一つの鋳型から数個しか作れないそうです。
そりゃ高価なわけだ。

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茶の湯釜の蓋って鉄じゃなさそうだよなぁ・・・。と思ってお尋ねしたところ、銅製だそうです。

鉄の蓋だと、鉄どうしがぶつかって、傷がついてしまいそこから錆びてしまいます。
ですから鉄より柔らかい銅製の蓋を用いるそうです。
熱伝導の良い銅ですから、つまみが熱くなってしまいます。そこで、銅製の蓋のつまみは、蓋本体と分離しており、写真のつまみもくるくると回ります。

南部鉄器だからといって、鉄以外の金属を扱うことも出来るそうです。

南部鉄器の鉄瓶は蓋が鉄製ですが、京都の鉄瓶は蓋が銅製です。より京都の鉄瓶は湯釜に近い考え方なんでしょうね。


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写真上は南部鉄器の典型的な形。
写真下のような茅葺屋根を模しているそうです。

熱効率の面からも、段差があったほうが熱が逃げにくいそうです。

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つまみの部分には「くさり」が入れてあります。
「くさり」とは敢えて朽ちたような穴をあけ、古びた風合いを出すものです。

南部鉄器には、こうした古びた風合いを出すために様々な工夫が盛り込まれます。

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例えば、南部鉄器といえば鈍い黒を思い浮かべますが、鉄の色は本来シルバー。(写真は岩鋳の工場)
そこに漆を塗ることで黒くしています。しかし、それだけではテカテカの黒になってしまいます。
またその上にお歯黒(酸化鉄)を焼き付けることで風格のある鈍い黒が出来上がります。

鉄瓶のルーツは茶の湯釜、茶道にあります。
侘び寂びの価値観が色濃く反映され、つるつるピカピカよりも古びた風合いが好まれます。

「この鉄の色がいいのよね~」とか黒い鉄瓶を持って言わないように。それは鉄の色ではありません笑
ほかにも、鉉に「虫喰い」や「もやし」を入れたり、随所に工夫が見られます。

ただ鉄の鋳物をつくるのが南部鉄器ではありません。
そこには固有の芸術性、素材のノウハウ、微妙な感覚的な調節によって成立する工程、まさに「工芸品」としての奥深さがあります。

以前に大学の先生が通い詰めて鉄瓶づくりに挑戦したけど、出来なかったそうです。
鉄瓶づくりというのは、完全にマニュアル化されているわけでなく、感覚に依存するところが多いのです。

工芸品というのは簡単に真似できるものではないですね。

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もちろん、こうした鉄釜や鉄鍋も南部鉄器です。
これらは総じて生型という大量生産向きの工法でつくられます。

こうしたものから鉄の良さを知り、やがて南部鉄器の奥深い世界に興味をもってもらえるといいですね。

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藤枝工房は手作り村の奥まった場所にあり、入場者の皆が立ち寄るわけではありません。
ただ逆に「興味があるお客さんが来てくれる」と、丁寧にお客さんに説明することを心がけているそうです。

「説明をして買っていって貰えなくてもいい。鉄瓶、鉄器の良さを知ってもらえれば。」
そう語る藤枝由男さんはお客さんが来る度にひとりひとり丁寧に説明されています。


盛岡手づくり村にお越しの際は、藤枝工房で説明を受けてから他の工房も回ると面白いかと思います。
ちなみに由男さんは風景写真も達者です。お店でアルバムを見せてもらえますよ。

まずは気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

藤枝工房HP→http://www.tetubinn.com/
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[ 2010/10/30 18:12 ] 南部鉄器 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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