shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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田中鉉工房、菊池翔さん

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南部鉄器の鉉をつくる「田中鉉工房」
ここでは鉉職人、田中二三男さんと、H22年現在4年目となる菊池翔さんが働いてらっしゃいます。

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「あ、若い人がいる!」と思わず嬉しくなってしまいました笑
年が近いせいか、話が合い、知り合ってからはよくお話をさせていただきました。
菊池翔さんは、岩手大学教育学部芸術文化課程造形コース美術科にて伝統的鋳造法を専攻し、在学当時、大学2年の終わりころから田中鉉工房に通うことがあったそうです。

まず、伝統的鋳造法のコースがあること自体が初耳です。さすが鋳物の街といったところでしょうか。

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とはいえ、もともとは鋳物を専攻していた方がなぜ釜師ではなく鍛冶の鉉職人を目指したのでしょうか?
菊池さん曰く、
「吹き(鋳型に溶かした鉄を流し入れる工程)のとき、個人的な感覚なんですけど、スッと自分の手から金属というものが離れてしまう感じがしたんです。(吹きの工程は熟練した職人でさえもタイミングを間違えば台無しになってしまいます)鍛造は常に直接自分の手でつくることができるからですね。そのかわり上手い下手がモロに現れてきますけど。」
なるほど、金属についてはズブの素人な自分ですが、ものを作る者としての気持ちはよくわかります。

もともと高校生のときから金属に興味があったそうで、地元の大学にそうしたコースがあったことから今に繋がっているそうです。地元にそうした大学があるというのは重要ですね。

大学では主に鋳金の作品をつくっていて、たまに自分で使う道具を作るために鍛冶もやっていたそうです。本格的に鍛冶のことをやるようになったのは田中鉉工房に入ってから。

DSC_4132.jpg

話をしていると、菊池さんの仕事に対する意識の高さに感心しました。
ものづくりだからといって目の前にあるものだけに集中するのではなく、人と物のシーン、文化を大切にし、またそれを残していきたいという気概を感じ取れました。
そして、この南部鉄器が社会の中でどうあるべきか、地場産業としてのあり方を考え、研究熱心なところはとても頼もしい限りです。

菊池さんの仕事に対する姿勢、思いはとても共感できました。
にしても、どうも伝統産業の中で若い人ほどこういう意識が高い印象を受けるのですが、どうなんでしょう?
情報が簡単に得られ発信でき、一個人が社会を考えることができる時代になったということなんでしょうか。

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仕事に対するやりがいは何ですか?とお尋ねすると
「新作展に向けて作品を作ったりするのはやりがいがある。
古作をみているとその技術のすごさがわかる。今は少しでもそれに近づけるように精進したい。」
(自分の記憶を頼りに書いているため本人の言葉と異なります。)
とのこと。

ちなみに「生活に対する不安は?」とも聞いちゃいました。
「生活への不安はありますね笑。でも仕事って起きてる間で一番時間を費やしている部分。だから・・・」
と言った途中でお呼びが掛かりその場を発たれました。
鉉のみならず、刃物も自分で打ち、鉄にまつわる様々なことを勉強をし、自分でいろいろつくってみるために早朝出勤をすることもあるそうです。頭が下がるとともに、「仕事」について考えさせられますね。

こうした若くて熱心な方が、モチベーション高く仕事ができるためにも、作品の発表をしやすくしたり、産業の外へのアクセスをしやすくしたり、個に焦点を向けた取り組みが今以上に必要であると感じます。


盛岡に来て、田中鉉工房の田中二三男さん、菊池翔さんと話せたことはとても貴重な経験となりました。
shojiは田中鉉工房を応援しています。


そんな菊池さんのブログ。職人のこうしたブログというのは貴重です。
「職業、鍛冶手伝い。」
http://blog.goo.ne.jp/forginer1984
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[ 2010/11/04 05:26 ] 南部鉄器 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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