shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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これからの伝統産業①

いつもながら勝手に伝統産業について語ります。
少々気難しく綴っていきます。

後継者育成、販路拡大、デザイン、流通経路の見直し・・・
今日までさまざまな取り組みがなされていますが、依然として問題は山積しています。

でも、ふと思うと、今の伝統産業は何を目指しているのか?ということは不透明なままです。
少なくとも生産に従事している職人にまでは明確なビジョンが十分に浸透していないと思うのが正直なところです。

そんな中で、これからの伝統産業は何を目指すべきか自分なりに考えました。
一言にいって「地域循環型産業」。地産地消など、こうした考え方はわりと古くからされてきました。
天然の資源をうまく活用して続いてきた伝統産業は、本来優れた持続可能性を持つ産業です。
原材料が尽きてしまった産地にしても、産地に素材に対するノウハウが残っている限り、代替の材料とうまく付き合っていくことが出来ます。

産地の中で、材料を育てて供給し、加工、製品を生産。販売して得たお金でまた材料を育てていく。そういった循環のシステムを築いていくことが今一番重要だと思います。
そのためにはハイテク技術を用いることも大切です。例えば一度製品にしたものを再び材料にしたり、材料を効率よく育てて安定的に確保していくことなど、製造の段階よりもそうした循環のために導入することが効果的に思われます。
そして、販路拡大、生産能力の工場と、伝統産業は置かれた窮状から手を広げ続ける傾向にありますが、循環できる産業の規模を見直し、発展的に縮小していくことも今後重要になることと思います。


そして地域循環型産業に「市民参加型」という言葉を足したいと思います。
以前、地場産業に精通している方のお話を伺った際に「伝統産業がいけなかったことは、お客さんを育てなかったこと。」という言葉がありました。
それには大いに同感です。工芸品は使い手が使い方を経験的に知っていないと本領を発揮できません。誤った使い方に対する加工を施すことで本来の良さを損なってしまう場合があります。そうなっては「お客さんを育てる」とは真逆を行ってしまいます。
市民参加型にする目的は、まず使い手を育てていくことを目的とします。市民が伝統産業の製造段階に参加することは難しいと思います。ですが、PR活動、モニター、知財の提供など、参加できる余地はたくさんあります。もちろん、工芸品を買って知人に紹介すること、地元の工芸品をブログで紹介することなども参加の一例です。口コミによる宣伝は大変効果的で、職人さんからも「一度来たお客さんがお友達のために買っていくことがある、それが一番良い」という話を聞きます。
そうした活動を通して、実際に作るところを見て、物に触れ、話を聞くことで工芸品の持つ良さを認識していただき、また工房にアクセスしやすいようにします。

そして、次に作り手と使い手間の情報、知財の循環をつくることも目的とします。お客さんに売って終わりではなく、お客さんの意見、アイデアを作り手にまで届け、それを商品に反映させるという循環が生まれれば、効率的なものづくりが可能で、特に生産能力の乏しい手仕事の工房ほど、それが重要となってきます。
そうして、情報、知財が循環、蓄積するとともに、職人のモチベーションを高める働きも期待できます。「お客さんの声を聞くことが喜び」というのは多くの職人が語る言葉です。
そのためには作り手と使い手がアクセスしやすい流通体制を構築することも必要です。仲介業者を挟むほど、こうした循環の妨げになってしまいます。


そして、これらは単に貨幣経済を語るものではなく、地元市民の地場産業に対する思い入れからのボランタリー経済も含めた人と物の循環を生み出すことを目的とします。

に続きます
②は「伝統産業は手仕事であるべきか?」について書いていきます。
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[ 2010/11/04 23:35 ] 伝統産業について | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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