shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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漆器についてうんたらかんたら

結局、越前に滞在するのは何かと出費がかさむので、もう越前を発つことにしました。

で、越前漆器伝統産業会館でいろいろみたのと、同施設に併設された職人工房にて実演されている塗り職人の方に短く話をした程度で越前の滞在を終えるのですが、その中で漆器について自分の感じたことでも書いていこうかと。
(断片的で個人的な感想です。写真もないです・・・)

まず、越前漆器の産地としての規模が予想以上に大きかったですね。
てっきり、業務用漆器、いわゆる樹脂に漆、ウレタンを塗ったものの生産が大部分なのかな?と思っていましたが、伝統的な漆器づくりも盛んなようでした。木地、塗、加飾の職人も比較的たくさんおり、伝統工芸士の数でも日本有数の産地です。

そして徹底した分業制が敷かれています。
まず、越前漆器は主に問屋制のようです。職人は生産に従事し、販売は経営者である問屋が行います。
職人も、木地では丸物(お椀型)と角物(箱型)でそれぞれに専門の職人がいるようです。
そして塗りも、丸物、角物と刷毛の使い方が異なるため分かれている傾向にあり、加飾も蒔絵、沈金など、また専門の職人がいます。

でありますから、当然一分業あたりの報酬も少ないです。
ちらっと塗りの方に値段を聞いたところ、びっくりするくらい安く、「そりゃ儲からないよ。」と職人さんは話します。それでも「この仕事をすることが普通のことだから。」と、ありのままの素直な気持ちで仕事に取り組んでいるようでした。


さて、工芸品自体の話になりますが、ウレタンと漆なにが違うの?木と樹脂でなにが違うん?と思われる方が多いと思います。
この辺を職人や愛好家が語ると、こだわりの世界に没入していくので、素人の自分が感じたことを主観的且つ無責任に紹介します(ノ- -)ノ


まず、見た目ですが、漆とウレタン塗装ではやはり違いは出ると思います。
簡単に言うと、漆は半透明の層が幾重にも重なっている感じ。ウレタン塗装のものは表面に透明感を感じられるものの、奥行き感にやや欠ける感じ。
色の鮮やかさでいったら、ウレタン塗装のほうが鮮やかな気がします。なので、イメージの中の漆の色のものを手に取ると、それウレタン塗装よ?ってことは結構あるんじゃないでしょうか。
さすが漆器の産地だけあって、ウレタン塗装のもののクオリティは高く感じます。ここが産地で育まれた「眼」の違いなんでしょうね。

そして素地の違いについてですが、一番わかりやすいのは「重さ」ですね。
一般的に、合成樹脂のものは重く、木のものは軽いです。ですが合成樹脂に木の粉を混ぜ、木の質感に似せた「木合樹脂」のものは言われなければ木と感じるくらいの重さです。
この素地の違いはモロに値段に影響してきます。倍近く違ってくるので、とくにこだわらない方は合成樹脂でも十分かと思います。

加飾についても、印刷ものと手描きのものとがあります。
曲面に対しても印刷が可能であるため、業務用漆器のほとんどが印刷によるものです。
見た目にはどんな違いがあるか?というと、印刷によるものはぺったりと絵が乗っかってる感じ。蒔絵、沈金などの模様は漆器と一体になってる感じ。でも正直遠目でみたらわかりません。
ですがもちろん値段は全然違ってきます。


実際、そんな変わんなくない?と、これらの違いについてそう思われる方も結構いると思います。
物単体としてみるなら、見た目、重さでそこまで値段に見合うわかりやすい違いというのはあまりないのが正直なところ(うわ、怒られそう(- -;))

ただ、はっきりとした違いは塗り直しをしながら長く使っていくことで現れてくることと思います。ウレタン塗装は表面に固い皮膜をつくるため、きれいに塗り直すことが難しい。漆の場合はそれ自体が接着剤でもあるため、食いつきよくきれいに塗り直せます。そしてお椀が欠けても漆を接着剤にして塗り直せば丈夫でピカピカ、新品同様に生まれ変わります。
いわば、漆のものはずーっと使って味が出てくるのに対して、ウレタン塗装のものは買った瞬間がピークであとは下降線。

あと、これはとりわけ個人的な意見ですが、塗り直しを頼むことを前提に買うならば、漆で刷毛塗り、且つ木製のものを持っていきたくなります。作り手に対する尊敬から、これからの人間関係への投資と考えて、できるかぎりこだわって選びたくなりますね。


要するに、数年でお椀を買い替えるぐらいのつもりだったら別にウレタンだろうと合成樹脂だろうと、気に入ったものを買えば良いと思います。ただ、長く使っていくことを考えるのならば、値段の張るものを積極的に選んだほうがよいと思います。これから始まる作り手とのお付き合いも考えて。


・・・
うーん、ド素人からの意見としたけど、結局自分のこだわりを出してしまった笑
でも伝統工芸品は長く使うことを前提に作られています。長く使うものほど、こだわりたいし、作り手とも人間関係で繋がっていたいと思います。
あくまで、いち個人の意見なので参考にするしないは自由です。一番はやっぱり作り手と会って見て聞いて納得して買うことですね。
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[ 2010/11/11 03:03 ] 越前漆器 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

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