shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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11月12日、いの町紙の博物館

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高知県吾川郡伊野町にあります「いの町紙の博物館」へ見学に行きました。

とりあえず、まだまだ和紙のことは知識不足ですので、まずは下調べから。
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いろいろな和紙でできた道具たちが展示されています。

和紙が今よりもずっと生活に根ざしていたことがわかります。

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主な和紙の原料である「楮(こうぞ)」と呼ばれる木です。

和紙は樹皮の内側の部分の繊維を用います。
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このように外側の茶色の部分は削ぎ落とし、現れた白い部分を使います。

これを、ソーダ灰、消石灰、苛性ソーダなどのアルカリ性薬品で煮ることで、繊維の中の不純物が取り除かれ、また繊維が柔らかくなります。古くは木の灰の灰汁を使っていたそうです。
これらの薬品には弱アルカリ、強アルカリとあります。強アルカリの薬品では、繊維がより漂白され白い紙が出来るそうです。しかし、薬品が強力であるため繊維から必要以上に不純物を取り除いてしまい紙の寿命は短くなるとのこと。

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楮のほかに、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)と呼ばれる木も使われます。

三椏、雁皮は楮より繊維が短く、書道、版画などに適した平滑な和紙ができるそうです。
そして雁皮で漉かれた「雁皮紙」は、光沢がありながら粘り強さのある美しい紙となり、「紙の王様」と呼ばれるほどです。しかし雁皮は栽培ができず、野生のものに限られます。そのため、大変貴重な材料です。

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和紙の歩留まり表。
伐採された楮から、最終的に紙になる部分は4%。

かなり効率悪く見えますが、楮の和紙にならない部分は、繊維を煮る際の燃料となるので有効利用していると言えます。
そして楮は成長の早い木でありますから、収穫した木からも翌年また収穫することができるそうです。うまく付き合えば半永久的に続くサイクルとなります。

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こちらは簀桁(すけた)とよばれる和紙を漉くための道具です。
これを作る職人もいるのですが、高知県には2名いらっしゃるのみだそうです。

規格に合わせて様々な大きさがあります。
全国に紙漉職人は数多くいらっしゃいますが、和紙漉きを支えている簀桁職人は数名。
やはり注目度の高い和紙といえど、こうした後継者の問題はあるようですね。

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特殊な技術により立体的に漉かれた和紙。

木の繊維を漉いて紙にする。単純だからこそ、多くの人たちがいろんなアイデアを持ち寄ってさまざまな用途が開拓されてきたのですね。

同施設では手透き体験もできます。
いろいろな和紙をみて見聞を深め、体験をしながら和紙に触れて、普段目にする紙たちにも奥深い世界が広がっていることに気づかれることと思います。

いの町紙の博物館
高知県吾川郡いの町幸町110-1
http://www.k3.dion.ne.jp/~tosawasi/index.html
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[ 2010/11/15 00:52 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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