shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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和紙用具職人、山本忠義さん③

全国でも数少ない和紙用具職人、山本忠義さん。

やはり気になる後継者の問題。

しかし、そこには難しい事情がありました。
「教えてくれってくる人はいるけど、専門でやろうって人はいない。」

紙を漉く人が道具も自分で作りたいと思ってきているのか、はたまた日曜大工なのか、簀桁をつくる職人を目指して来る人はいないそうです。
それもそのはず、この仕事は和紙が売れなければ成り立たない仕事。現状で和紙の需要が下火な限り、志願して弟子入りしてくる人はなかなかいないでしょう。

ただ、事情はもっとより複雑なようです。

「この前も後継者育成事業の話がきた。でも断った。後継者がいないから、なんてそんな簡単に話を決めてもらっては困る。そこに確かな理念、ストーリーがないと。ただ後継者いないからお金払って志願者を連れてきますじゃ、そんなんでやれる仕事やない。それにもし引き受けて、1、2人連れてこられて続かなかったら、それまで払ったお金は無駄になってしまうやろ。税金の無駄使いになる。」


「後継者育成事業やっても、続く人は少ないからな。わしも積極的に事業で後継者を育成しようっていう意欲は・・・無いねぇ。よし、そういうことならやろう、それならオレにもやらなくちゃいけない義理がある、ってならないと。やってくれじゃない。やらせなきゃいかん。そういうことのディスカッション、意思の疎通がずーっとされて来なかった。この60年間。現在でも。」


昨年の秋に国から黄綬褒章を授与された山本さん。
園遊会にも呼ばれ、天皇陛下から「土佐和紙は今も昔のようにやっておられますか?後継者はおられますか?土佐和紙の反映のために頑張って下さいね。」と言われたそうです。
しかし、地元では・・・。

「国から褒章を貰ったけども、土佐市や高知県からは特に音沙汰はなかった。どうしてや?県からは何もないのになんで国からは表彰してもらえる?教えてほしいわ。下の役人に聞いてもわしらにはわからんって言うだけ。
県や市は地元から一軒また一軒と消えていって寂しいくらい言ってほしいね。悲しいよ。」


実は山本さんのお宅に辿り着く前に、近所の方に「山本忠義さんのお宅は?」と聞いても「知らない。」と言われてしまいました。山本さんも「職人の地位なんてそんなもん。地元の人は知らないよ。」と嘆いておられました。

伝統産業が復興するためには、官民両方からの支援が必要です。
地元の人がネタにするほど、高知県は財政力指数全国最下位の常連という不名誉な土地柄。

土佐和紙は不安が募ります。

惜しげも無くいろいろ語って下さった山本忠義さん、ありがとうございました!
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[ 2010/11/26 21:56 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(2)
No title
おはようございます、kojiです。

とても考えさせられるお話でした。

九谷塾の方がおっしゃっていたのですが、今の若い人は、「職人の世界に弟子入りする!」という思いではなく、「職人の世界に就職する。」という思いの人が多いと感じておられるそうです。 しかし、「そういう思いでは駄目だ!」と言えない現状、即ち、昔のように親方が弟子を養っていけない現状だそうで。

いろいろな問題が絡み合って複雑になっていても、それらを解決するためには、先ずそれらの問題を一つ一つ顕在化させる作業が必要になると考えます。 なので、これからも取材、頑張ってください!!
[ 2010/11/27 10:22 ] [ 編集 ]
Re: No title
> 九谷塾の方がおっしゃっていたのですが、今の若い人は、「職人の世界に弟子入りする!」という思いではなく、「職人の世界に就職する。」という思いの人が多いと感じておられるそうです。

それは自分も感じています。しかし、自分の身の回りをみても仕事に熱意を抱いている若い人はたくさんいます。そういった人たちが伝統産業に眼を向けていないだけかと。

閉鎖的、保守的といった産業自体のイメージを変えない限り、熱意のある人材は入ってこないでしょうね。

>しかし、「そういう思いでは駄目だ!」と言えない現状、即ち、昔のように親方が弟子を養っていけない現状だそうで。

そうですね、いまは保険や労働時間、賃金などなど法で決められていますからね。
ただ飯の面倒を見れば良いという時代ではなくなったので、小規模なところほど弟子を養うのは難しいです。

伝統産業の職場は、やる気次第でどこまでも広がっていけるし、仕事に素直に向き合える場所だと思ってます。
仕事としてもっと見直して貰えるといいなと思いますね。
[ 2010/11/27 10:50 ] [ 編集 ]
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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