shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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土佐和紙、塩田留五郎商店③

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「カジ(楮)に捨てるところは無い。」


洋紙と和紙の大きな違いは、木のどの部位の繊維を用いるかにあります。
洋紙に使われる木材パルプは木から樹皮を取り除いた部分、和紙に使われるのは、楮や三椏、雁皮などの皮の部分(靱皮繊維)。

そして環境負荷を考えると、木材パルプを得るのに木を丸ごと切り倒してしまうのに対し、楮などは枝の部分を使うため、翌年も同じ木から材料を採取でき、環境負担は少ないと言えます。



さらに、「カジ(楮)に捨てるところは無い。」というように、楮などは薬品を組み合わせることで、質の悪い部位も原料にすることができます。
そして皮が剥がされた幹の部分は、皮を煮るための燃料となります。

世界中から和紙が注目を集めているのも、このように環境負荷が少ない優れた循環型資源であるからです。

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写真は「梨皮」と呼ばれる楮の薄くひらひらした皮。
この梨皮を紙に漉き込むことで、かす入り紙と呼ばれる紙になります。

コンポ 1 (0;00;21;19) のコピー

このように袋詰めされ、備蓄しておきます。
ちょっとしたものでも付加価値にする知恵に感心します。

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もちろん、枝の太さもバラバラ。
採れる皮の幅もまちまちで、細い皮ほど、歩留まりが悪くなります。

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そうした細い部分は、へぐらず「黒カジ」(へぐっていないもの)として出荷します。


原料を徹底して有効利用する、継承されてきた知恵の賜物と言えます。

「こんな紙漉きたいんだけど」との相談にも、「これ使ったらどうか、その紙ならパルプ混ぜたほうがよいだろう」と、そんなふうにアドバイスできるよう絶えず勉強を重ねているそうです。
「高知県の山はほとんど見て回った。」
「高知県の東のカジは繊維が長く、西のは短い。」

実際に自ら山に入り見定め、それぞれの楮の特性を知っている人が産地にいるというのは心強いですね。

高知県には、漉き手、道具屋、原料屋、そして日本一の紙試験場、紙産業技術センターがあります。
「紙のことなら高知県」、そう言えるだけの条件が揃った産地です。

原料屋の塩田さんのお話を聞き、いろんな方の支えがあって和紙があることを知りました。
そのネットワークさえあれば、あとは「きっかけ」だけ。そこが一番難しいのですが。

塩田留五郎商店、塩田哲夫さん、お話ありがとうございました。
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[ 2010/12/02 14:07 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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