shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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地場産業、これからは違う

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数年前、国際交流基金の企画でアメリカに土佐和紙が招かれました。

土佐典具帖紙の人間国宝、濱田幸雄さんの後継者である孫、濱田洋直さん、そして弟、濱田治さんが兄弟で現地に出向き、実演、展示などを行ったそうです。

アメリカでの和紙の評判も良く、「日本より食いついてくれる」と濱田治さんは語ります。
和紙はアメリカでも売られており、日本から買い付けているため国内価格より相当高額で取引されているようです。
それでも実際に漉いているところを実演すると、「どうして高いかは見ればわかった。」と現地の人は納得したそうです。

濱田治さん「漢字のサインをしただけでもめっちゃ喜ばれた。変わったもんより、もろ日本のもののほうが売れるんやな。」

ひと昔前は(今も)日本ではただ「安くしろ」と言われ続けた和紙業界ですが、海を越えればここまで評価が違うものなのですね。


こうした話はなにも和紙に限ったことではなく、国内、地元にあるよいものを国民、地元民が気付いていないということは、よくある話です。

現に伝統産業の産地の中を見ていると、地場のものに精力的にアピールしている人というのは、地元から離れている期間が長かった人、他所から移り住んできた人が多いように感じます。

そして、そういった頑張っている方が、地元の人の関心の薄さに悩んでいるところもよく目にします。


こうした傾向に対し、自分は「仕方が無い」と思っている部分と「これからは違う」と期待している部分があります。

「仕方が無い」と思っているのは、ものの良さ知るために必要なプロセスは「比較」、なにかと比べることでものの良し悪しは判断されるからです。地元のことを異なる地域からの視点を持ち、客観的に比較すること、つまり地元を離れて初めて、地元の良さはわかるものです。そして自分が持つ視点が多ければ多い程、地元のことはより客観的且つ具体的に見えてきます。

地元から離れた経験を持たなくては、常に「隣の芝生は青い」状態が続きます。そんな中、いくら地元の良さを地元民に叫んだところで彼らの心には響きません。残念ながら、伝統的に日本の町村は閉鎖的で、地元を離れた視点からみることが難しくありました。

「地元には何も無い」
「こんな高いもの誰が買うんだ」
こういった言葉が当たり前のように交わされてきました。

しかし自分は「これからは違う」と期待しています。
時代は流れ、いたるところで高速インターネットが可能、どこにいても世界中の情報が得られ、動画だって見られる。確実に若年層はかつてより価値観が広がる環境下にいます。いまや、個人で情報発信ができる時代ですから、地元での閉塞感は緩和されたはず。

この世代に上手くアピールできれば、今までのように地元の良さを叫んでも届かない、ということは改善されてくるでしょう。現に「若い人は説明するとわかってくれる。」と語る職人もいます。そして若年層から中高年層へと波及を促し、世代間の溝を埋めることが大切です。


「そんなこと言われたって若い人がいない。」
地方ではこれが当たり前です。残念ながら、今いる高知県そしていの町で、意欲ある若年層の人材を掴む働き口はなかなかありません。ましてや発起人となるような若い人もなかなか出てきません。

最初は、他所からきた人が主導でも構わないと思います。「地元のことは地元から」と頑なにならず、計画的に地域住民に浸透していけば良いだけです。ただ、そのためには自治体もそうした人を受け入れられる体制を整えておく必要があります。(他所者に厳しい地域もあります。そうした地域住民からの反発もフォローが必要。)


つらつらと書いてきましたが、要するに、これからの時代、地場産業が勝機を掴むチャンスは多くなってきます。それに向けて、現行メンバーで悶々と頭を抱えるより、新しい人を取り込められるような体制の整備、そうした人を掴むために、地場のアピールポイントのプレゼン能力を蓄えておくことが重要になってきます。
そして、それは民間でも出来ることです。ブログで情報を溜めるも良し、空き部屋を貸してくれるだけでも、自分はありがたい。


ここまで書いてきたことは画期的でもないし、当たり前のように行っている自治体もあるでしょうが、事態は急務を要するので、文章にしておこうかなぁと。
こんなことを思いながら、小笠原村の旅行プランを見つつ、行きたいなぁと思ってました笑
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[ 2010/12/04 16:07 ] 伝統産業について | TB(0) | CM(1)
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[ 2012/05/30 21:28 ] [ 編集 ]
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shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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