shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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楮の収穫 in かみこや

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ロギールさんに教わりながら、楮の収穫をしてきました。

はじめ、楮の収穫は稲刈りのように手早くやっていくものと思っていました。

しかし、実際にやってみると案外難しく、技術を要するものとわかりました。

鎌の入れ方、株が腐らないように切り口を整え、翌年のことも考えて枝を切っていかなくてはいけません。
芽が出て生長しやすい方向に切って、枝をしならせながら切って・・・

と、まあいろいろノウハウがあるわけです。
文章じゃ伝わらないと思いますので、とりあえず動画でもみてくださいな。

楮の収穫1


楮の収穫2


と、このようにいろいろあるわけです。
全ては来年のため。めちゃくちゃに切ってしまっては芽が出る方向もバラバラ。下手に鎌を入れて株に割れ目をつくってしまうとそこから水が入って株が腐ってしまいます。

よい原料を得るためには、いろいろ知っておかないといけないのですね。

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このように放射状になっていると、生育もよく、鎌が入りやすくて収穫しやすくなります。

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自分で使う鎌は自分で研ぎます。
一人一本、自分専用の鎌で作業します。

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切り口は水が溜まらないよう、斜めにカットしなくてはなりません。
そして次の芽の邪魔にならないよう、つもった草をかき分けて、なるべく低いところから刈り取るのがセオリー。

一本一本、丁寧に作業していかなくてはいけません。

DSC_4512.jpg
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楮も様々な種類があり、ロギールさんのところではきちんと分けて収穫をします。
こちらの品種の特徴は、点々とした斑点と横に生える枝です。

DSC_4515.jpg
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こちらの品種は長細い斑点が目印。
こうした楮を見分ける目も持っていなくてはなりません。

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自分もトライ。
なるべく切り口をきれいに、方向に気をつけて切っていきます。
腰に来る作業で、斜面に生えている楮を刈るときはかなり難儀をしました。

品種、畑によって楮の固さも違います。なかなか鎌が入らず、かといってぐいぐいとしては株に割れ目が入ってしまう。
3、4センチぐらいの太いものはノコギリで切って、後で鎌で切り口を整えます。

自分はある程度鎌を使えるからいいものの、鎌を使ったことがない人にはなかなか難しい作業です。
体力的にも易しいものではなく、高齢な方には過酷な作業です。

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楮を葛(かずら)で結って運びます。
楮の束はなかなかの重量で、これを担ぐにも腰に負担が来ます。

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収穫した楮はなるべく根元を乾燥させないようにしなくてはなりません。
乾燥すると剥ぎにくくなるためです。

DSC_4561.jpg

刈り取った楮の株には、目印に、カジガラ(楮の身の部分)を刺していきます。
墓場みたいだ・・・。

楮は一年で2、3メートル枝を伸ばすため、毎年同じ株から収穫が出来ます。
そして楮は繁殖力の強い植物で、地中に根を広げ、いたるところから細い枝を出します。
これを掘り返して、別の場所に植えてもしっかりと育ちます。

ようするに、勝手に苗ができるわけです。
これだけ繁殖力の強い植物だからこそ、古くから紙の原料になってきたのですね。


収穫の体験をする前は、楮の収穫に田舎に興味がある都会の人たちを招いたら、労働力の足しになるんじゃないかと思っていましたが、そんな甘いものではありませんでした。

収穫は誰でもできるわけではなく、体力と知識と技術が必要です。
全くの素人に教えるのも手間になりますし、下手に株を傷めれば株がダメになってしまうため、良質な株を任せることはできません。

良い原料を得るためには、収穫のエキスパートが必要であることが身に染みた経験となりました。
文献だけではわからないものが現場にはたくさんあります。

、収穫した楮の枝を落としていきます。
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[ 2010/12/15 00:39 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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