shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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楮のへぐり in こうぞはぎと懐かしの食体験

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12月12日にいの町柳野地区にて催された「こうぞはぎと懐かしの食体験」に参加してきました。

小刀を用いて、剥いだ楮の皮の表面をへぐっていきます。
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このように、皮の外皮を剥がし、内皮だけにしていきます。
全くへぐらないものを「黒カジ」
6分目くらいへぐる「6分へぐり」
全部へぐる「白皮」
典具帖紙に用いられるものは完全に白皮だけのものです。

外側の繊維ほど固くなっており、紙にしたときの柔らかさに違いが出ます。
障子紙、書道紙、など目的に応じて、これらを使い分けます。
ちなみに黒カジ、6分へぐり、白皮は、それぞれ倍ほど値段に違いがでるそうです。

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へぐる前の楮の皮。
水に浸けて湿らせておくことでへぐり易くなります。
表面はややぬめりがある感じ。

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根元の黒ずんだ固い部分はカット。

DSC_4605.jpg

外皮(正確には中皮?)と内皮はこのように剥がれやすくなっています。

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ただ全部きれいに青い部分を取り去るだけではありません。
目的に応じて、あえて6分へぐりのもの、7分、8分・・・といった具合に、へぐり方にもいろいろあるようです。

DSC_4589.jpg
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こちらのおしさんはかなり手慣れた様子でヘグっています。
6分へぐりのものは先ほどのように、外皮を剥がしていくのではなく、小刀を使って削り取ってへぐります。

ですから、6分のへぐり方、典具のへぐり方、は根本から違い、6分のへぐり方をしても、典具にはなりません。

へぐり方もひとそれぞれのようで、このおじさんは足の指ではさんで引っ張りながらへぐっていました。

DSC_4587.jpg

こちらでは板の上でへぐっています。

DSC_4608.jpg
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この繊維が紙になるのですから、これを昔の人が発見したなんて信じられないです。

DSC_4611.jpg
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このように全てへぐったものが典具帖紙に使われます。
繊維をみてみると日の光を受け、キラキラとしています。これが紙の光沢になるのですね。

DSC_4610.jpg

こうしてやっと漉き手に原料が渡るのですね。
これだけの手間がかかっていても、大した稼ぎにならないのが事実。
これでは海外に生産の場が移るのも自然の成り行きですね。

しかし、それによって、いまや海外の紙(和紙と銘打った紙)の方が品質もよく、安価に手に入るようになります。日本の産業はどこに向かうべきなのか。ますます明確な方針が求められています。

通りすがりのおばさんの言葉がとても印象的でした。
「昔は朝早う起きてたいへんなもんじゃったけど、いまや観光になりゆう。時代は変わるもんじゃなぁ。」




へぐりの様子です。

自分は一本の楮をへぐるのに20分ほど掛かってしまいました。
それを時給で換算すると・・・このままではまったく仕事として成り立ちませんね。

いろいろ考えさせる収穫~へぐりの作業でした。
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[ 2010/12/15 17:47 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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