shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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土佐清帳紙、尾崎茂製紙所①

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先日、高知県仁淀川町にあります「尾崎茂製紙所」へ見学に行ってきました。

尾崎茂製紙所では家族で昔ながらの製法を守り続け、楮、三椏を栽培し、薬品を使わず伝統的な和紙を製造しています。

伺った日には楮の蒸し剥ぎをしてらしたので、その様子とともに紹介していきます。

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この時期は連日、収穫、蒸し剥ぎを繰り返すそうで、この日も朝から楮を蒸しては剥いでを繰り返していました。

蒸し上がるのには最初お湯が温まる1時間に蒸しに2時間で合わせて3時間。2回目からは2時間で、それを1日に5回繰り返します。

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写真は尾崎孝次郎さん。

尾崎家では代々女が紙を漉き、男は収穫、原料の仕込みなどの力仕事と分担されてきたそうです。

こういう分担は特別なことではなく、かつて百姓の農閑期の収入源としていたるところの家で紙が漉かれた頃は女房が紙を漉き、旦那は力仕事、道具づくりを担ってきました。

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今年は台風も少なく、楮の育ちが良かったそうです。

カジガラ(楮から皮を剥いだ身の部分)も太いものが目立ちます。

「うちでは芽欠き、間引きもしてちゃんと手入れしてるからね。」


楮、三椏の畑を持つ尾崎家では、良い原料を得るため芽欠き(楮の生育を促すため若い枝を摘むこと)や間引き、草取りなどの手入れを欠かしません。

「やっぱり紙漉きが一番原料のことを知ってる。原料主から買っても満足のいく原料が手に入るとは限らない。」


紙漉職人にしかわからない原料の細やかな良し悪しは、やはり原料主には難しいものです。

原料主の「こんなもんでいいだろう」が紙漉職人の目には適わないこともあるようです。

ozaki12.jpg

皮を触ってみても、繊維にこしがあり、肉厚なことがわかります。

原料からつくる尾崎家では、一から最後まで丁寧な紙づくりをしています。

「人を雇ったらやっていけないね。紙の仕事の他に山の仕事もあるし。それにたくさん紙の注文があるわけでもないし。」


普通、紙漉業者が原料からつくることは極稀です。尾崎家では代々家内工業だからこそ成り立っています。

孝次郎さんは婿として尾崎家にやってきました。

「最初はいやいや。今もいやいや笑。でもしょうがないからね。」


その言葉から感じるのは自然体な姿勢。

ここ尾崎茂製紙所に来て感じるのは、極稀な存在であるのに、いたって普通と思わせる空気です。

昔はこうした家内工業で紙を漉いていた人がたくさんいたのだなと、かつての紙漉の原風景を見ているようでした。

に続きます。
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[ 2010/12/22 15:40 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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