shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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土佐清帳紙、尾崎茂製紙所③

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尾崎家の紙づくりは原料を栽培するところから始まります。

急峻な高台の上に自宅兼工房を構え、素朴な風景の中で営まれる素朴な紙づくりからは、良質且つ、素直で自然体な紙が生まれます。

尾崎家では国の無形文化財に指定されている「土佐清帳紙」を代々製造しています。

いまもなお、書道、版画、文化財の補強などの分野から重宝されています。

尾崎家では楮の打開には簡単な機械を用いるものの、ほとんどがこうした伝統的な手作業が今も続いています。

苛性ソーダや塩素系漂白剤を使わず、石灰者熟、丹念な水洗いで、手間を惜しまない丁寧な紙づくりは、墨のにじみもよく、経年劣化に強い、長持ちする紙がつくられます。

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尾崎家では楮100%による「清帳箋(清帳紙)」と三椏100%による「清光箋」などが漉かれます。

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自然で素朴な白さと光沢があり、広げた瞬間、紙本来の香りが立ちこめます。

自分で写真を撮っておきながら後で写真のものが清帳箋なのか清光箋判別しにくく、定かではありませんが写真は清光箋としておきます・・・

実物では楮による清帳箋の方が白く、三椏による清光箋の方がややベージュがかっています。

三椏のほうが楮より繊維が短く、目の詰まった紙ができます。その特性から三椏は主に書道紙に用いられ、清光箋も書道、版画、墨絵、日本画用紙として用いられます。

seichoshi03

これは・・・清帳箋のほうだったかな・・・。

繰り返しますが写真じゃあまり判別つきませんm(_ _)m

ただ実物をみれば繊維の長さ、色、光沢も異なり、ちゃんと見分けられます。

というわけで以下無判別で写真を並べます。

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紙に刻まれた縦横の線は簀の目の跡。

自然と混じったチリや長い繊維が、自然で素朴な風合いを演出しています。

普通の塩素漂白された真っ白い紙のような白さではないものの、自然な紙の白さは、これまでの手間と労力の集大成を見るようです。

いまでこそ、あえて長い繊維を漉きこんだり、表面がゴワゴワしたような和紙が人の興味を惹き、そういった和紙が「きれい」と言われますが、本来は「ただの紙」をつくるために成熟した紙漉の技術と伝統であって、そんなただの紙の中にも洗練された奥深い自然と人との世界があるから、今日まで脈々と続いてきたんですね。

尾崎家の紙は正直なまでに「ただの紙」です。
しかし、そのただの紙を作るための妥協しない紙づくりが、和紙本来の素朴さと洗練された表情を引き出しています。

紙が出来るまでの過程を知れば知る程、和紙への感心は強まるばかりです。


土佐清帳紙、尾崎茂製紙所では、あくまで自然体で真摯に紙づくりがなされていました。
その姿勢は言葉では表わせられない多くのことを教えてくれます。

尾崎家のみなさん、ご近所のみなさんありがとうございました。
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[ 2010/12/22 16:54 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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