shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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和紙製造過程、打解、叩解

和紙の製造過程を追っています。

収穫蒸し皮剥ぎへぐり→煮熟※→晒し※→ちりとり→打解→叩解

※煮熟:アルカリ性薬品(苛性ソーダ、ソーダ灰、石灰など)を用いて原料を煮て不要な部分を溶かす工程
※晒し:煮熟で用いた薬品を水で洗浄し、流水または塩素系漂白剤などで漂白

と過程を経ることで、やっと和紙を漉くための「紙料」が出来上がります。

今回は打解と叩解について紹介します。
DSC_4656.jpg

ここは打解を行う作業場。

打解とは繊維を叩いてほぐす作業です。

DSC_4663.jpg
DSC_4664.jpg
DSC_4665.jpg

ひたすら叩いていきます。

最初はまとまっていた繊維がしばらくするとヘナヘナになっていきます。

昔は木の棒で叩いていたのですが、この作業場では量も多いことからこのような機械が使われています。

DSC_4666.jpg
DSC_4667.jpg

最終的にこのような状態になるまで叩き続けます。

DSC_4668.jpg
DSC_4669.jpg

さまざまなタイプの打解機。

今もなお、木の棒で叩いているところもあります。木の棒で叩いたほうが満遍なく打解ができるのですが、これだけ量が多いとやはり機械のほうが便利です。

DSC_4678.jpg

つづいて「叩解」という作業に入ります。

さっきも叩いてたじゃん、ですがさっきのは「打解」。これは「叩解」です。

紛らわしいですね。

DSC_4670.jpg

「ビーター」と呼ばれる機械に打開した原料を投入します。

この機械をつかうことで繊維が分散し、水に溶けやすい状態になります。

コンポ 1 (0;00;01;14)_1 のコピー

今回つかうビーターは、このような歯車のようなものですり潰すタイプの「ホレンダービーター」を使います。

コンポ 1 (0;00;00;02) のコピー

こちらは耕耘機のような刃がついた「ナギナタビーター」です。こちらのほうが繊維を切らずに分散できるため、特に文化財の修復関係からはこちらのビーターを使ってくれ、という注文もあるそうです。

DSC_4671.jpg
DSC_4673.jpg
DSC_4674.jpg

しばらく機械をまわすと、このようにドロッドロになります。

楮の木から長い工程を経て、やっと紙になりそうな気配がしてきました。

DSC_4675.jpg

水に溶ける状態になったら栓を抜いて繊維をとりだします。

DSC_4677.jpg
DSC_4679.jpg
DSC_4680.jpg

打解、叩解の様子です。

こうして、やっと、やっと、紙になる状態の繊維ができました!

これにトロロアオイから抽出した粘液を舟(紙を漉く水槽)に入れて混ぜてやっと紙を漉く作業になります。

DSC_4376.jpg


収穫から紙料になるまでこんなにも時間と労力が費やされているとは思ってもみませんでした・・・長かったねぇ~。

桁を振る工程はほんのごく一部で、それに至るまでにはこんなにも作業の積み重ねがあるんですね。

ロギールさんのところで収穫をしていたことを思い出すと、ものが出来ていくって本当に長い過程とローテクの積み重ねを踏んでいくんだなぁと実感します。

生産の現場が海外に移ってしまい、消費国になってしまった日本だからこそ、こうした生産の過程はなんとか国内で循環させたいものです。

以下、打解と叩解の様子の動画です。

打解


叩解
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[ 2010/12/23 12:24 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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