shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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高知の滞在を振り返って

DSC_4547.jpg
楮を刈り取る自分。

実は24日をもって高知県の滞在は終了です。まだまとめていない記事も多くありますが、年内中にまとめたいと思います。

やはりどこに行っても1ヶ月を過ぎたぐらいから深いところがわかりだすもので、このタイミングで離れるのも少し心惜しいところもありますが、本当にいろいろなことを勉強させてもらいました。

今回の滞在で念頭に置いたのは、原料からものになるまでを知り、ものをつくることと地域性を考えること。

和紙ができるまでには数多くの工程を経ます。

実際に簀桁を使って紙を漉くのは一瞬。それまでには原料を栽培し刈り取り、加工する人がいる、道具をつくる人がいる、原料を紙漉職人に渡す人がいる。

そして、ひとえに原料ー楮、三椏と言っても、育った風土が違えば性質も異なる。漉く人が違えば紙も違う、水が違えば風合いも違う、そこには地域性というオンリーワンなものがあります。


ものをつくる、というと技巧や新規性、色や形、新機能・・・いわゆる付加価値をどうしようかと頭を悩ませてしまいがちです。

しかし、本当に大事なのは、まず潜在価値を探求し、変わらない価値をもってお客さんを育てること。そのためには原料まで遡り、土地の風土、つくる過程、こまめな情報公開をもって伝えていくことが大事になります。


思い返せば、この旅の発端は名古屋の有松鳴海絞りに授業で関わり、そこで伝統産業の問題を知り、
秋田で街とものについて考え、
岩手ではものの背景にいる人たちを知り、
さらに高知ではその向こう側にある自然と人、その土地の風土を学びました。

ものの背景を知れば知る程、ものが持っている価値が明瞭に見えてきます。

例えば和紙なら、高知を訪れる前には、和紙が丈夫で長持ちするからそれをどう活かしたら良いか、ということを考えていました。

しかし今では、土から生える楮から何段階もの工程を踏み紙になるまでを知って、紙そのものを楽しめるようになりました。真っ白なただの紙が芸術品に見え、これほど見方が変わるものかと驚く程です。


いま目に見えるものが全てではないなということを実感しました。

原料がどのようにできているか、どこで誰がつくっているのか、その土地はどんなところで何故その原料が生まれるのか、遡れば遡る程、良さに気付いて魅力が増していきます。

もちろん、土佐和紙が原料立地の産地であるため、そうやって産地の中で遡ることができるわけですが、必ずどの民芸、工芸にもものの背景にはオンリーワンの魅力が眠っています。

そして本来、伝統産業が一番大事にしなくてはいけないことだと思います。


インターネットでたくさんの情報を得ることができ、家にいながらその場に行った気分が味わえるようになりました。

このように、メディアが発達して、目に見えない部分もだいぶ見えるようになってきた時代だからこそ、もっとものの背景をPRするべきなんじゃないでしょうか。

残念ながら、いま店頭に並んでるデザインされたものの中には、ものが枠にはめられて窮屈そうにしているものが多く見受けられます。



さて、次の産地は沖縄です。
沖縄には特異な風土を活かした工芸がたくさんあります。
もっともっとものの背景にある地域性を観察する目を磨いてきたいと思います。
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[ 2010/12/25 21:12 ] 土佐和紙 | TB(0) | CM(4)
こんちには。

和紙の世界も深いですね。とても勉強になりました。

>このように、メディアが発達して、目に見えない部分もだいぶ見えるようになってきた時代だからこそ、もっとものの背景をPRするべきなんじゃないでしょうか。

同感です! そのような役割を全国伝統的工芸品センターなどの施設が担っていると思うのですが、そのようには機能していないように感じます。ただ展示・販売しているだけの施設というような感じです。

●全国伝統的工芸品センター
http://www.kougei.or.jp/center/


それでは、沖縄の記事も楽しみにしております!!
[ 2010/12/26 12:12 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。

今回は和紙でしたが、どの地域物産にも特色ある背景があり、掘れば掘る程、芋づるのように宝物が発掘されます。

全国伝統的工芸品センターのHP、公開している資料はよく利用しております。
データベースとしては優秀だとは思いますが、一つ一つを魅力的に伝えるということに関しては・・・個々に対応していくのは中央一括、一律的な方法ではやはり無理なものがありますね。

今や個人でも情報公開ができる時代、だれでも良質な情報発信が可能です。
官や三セクに頼らずとも、やりようはいくらでもあるはずです。

活発に情報が循環する仕組みを、自分も将来つくっていきたいと思います。
[ 2010/12/27 15:53 ] [ 編集 ]
お返事ありがとうございます。

>官や三セクに頼らずとも、やりようはいくらでもあるはずです。

 個々の内発的動機が期待されますね!

>活発に情報が循環する仕組みを、自分も将来つくっていきたいと思います。

 そのような仕組み、とても興味深いです!!
 微力ながら、もし何かご協力できることがあればと思います。


興味深い情報をご提供いただき、とても勉強になっております。 来年も楽しみにいたしております。 どうぞ良いお年をお迎えください。
[ 2010/12/27 20:56 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
>個々の内発的動機が期待されますね!

そうですね。その辺も促すプロセスも自分の中で考えています。
糸口は見えてきたかな、という感じです。

いつか詳しく報告できるように、この先も詰めていきたいと思ってます。


今年はたくさんのコメントありがとうございました。とても励みになります。
kojiさんもよいお年を迎えて下さい。
[ 2010/12/27 22:18 ] [ 編集 ]
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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