shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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伝統とは

伝統とは?

職人さんに聞いても明確な答えは返ってきません。また各々の考え方の違いから時に論争も生まれます。

自分の経験をもとに伝統とはなにか、考えてみます。

「伝統は時代に合わせて変わりながら続いてきた」なんてよく言われますね。

その言葉に半分賛成、半分反対です。

現段階で自分が「伝統」をどう捉えているかというと、簡単に言えば「風土条件により自然と構築された人材育成のシステム」です。

伝統産業が今日まで続いてこられたのは、この優れた人材育成システムにあると思います。

このシステムは、師匠から弟子「人から人」、古作や伝統文様から学ぶ「ものから人」、自然や素材に向き合う中から学ぶ「自然から人」、という経路を経て、職人に合理的で無理のない方法を伝えます。

そのおかげで、誰でも鍛錬さえすれば優れたものがつくれるようになります。そしてこの「伝統」が伝わっている限り持続的に産地から優れた職人が生まれます。

実際、芸術性に特化したもの、モダンなもの、海外向けにつくられたもの...スタンダードから離れたものをつくっている人でも、その基礎にあるのは昔から変わらないこの「伝統」です。


このように、伝統とは、”商品”という一過性の結果のためにあるのではなく、次回のものづくりに、次世代にと、産業を持続可能にするとともに、ノウハウの蓄積して発展させていくことのためにあるように思います。

今、伝統の存続が危ぶまれているのは、現在の行き過ぎた市場主義のためにあるものではないから。そこを必死に職人さんたちがアレンジをして埋め合わせをしているのが現状です。
故に、目を惹くものもつくらなくてはならない、安物もつくらなければいけない、コストを抑え海外に依存しなくてはならない、とあれこれ混迷を招いています。

伝統とは、本来は優れたシステムなのですから、作り手、使い手の双方から支えて次世代にも繋いでいきたいですね。そのためには高品質低価格を追い求め海外依存になるよりも、「国産」ということを大事にし、「伝統」を日本に残していく必要があります。今必要なのは、もののデザインより、いかにして伝統を繋いでいくかと、もう一度産業全体を見渡すことです。


これが今のところ伝統に対する私的な見解です。

もし職人さんから「伝統とはなにか?」と聞かれたとしたら、
「仮にあなたに弟子ができたとき、教えなくてはならないと思ってること。それが伝統です。」
と答えたいと思います。
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[ 2010/12/29 14:12 ] 伝統産業について | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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