shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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苧績み(うーうみ)

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苧引きされ、乾燥後、いったん綛(かし)と呼ばれる玉にし水に浸した後、いよいよ長い紐状にする「苧績み(うーうみ)」という工程になります。

この作業はとても単純。繊維どうしを機結びで結び、余った糸はカミソリで短く切ります。

縁側で通り行く人を眺めながら苧績み。テレビを見ながら苧績み。皆で集まってワイワイしながら績むときもあれば、家で静かに績むときも。

地道で気の遠くなる作業ですが、苧績みをしているときが一番楽しいという声も聞きます。
かつて朝から晩まで毎日働いて、きつい日々を送ってきたおばさんたちにとって、苧績みは老後の楽しみになっているようです。

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巻き取られた芭蕉の糸。


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働いてきた手はどんな機械にも勝る道具。器用に結んでいきます。

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丁寧に巻き取られた糸。このぽつぽつと見える結び目が特徴です。

DSC_4871.jpg

糸を均一にすることが良い布の条件。
幅を揃えるために太いものは裂き、細いものは合わせて、均一な糸を績んでいきます。

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績まれた糸を溜めていく苧桶(ウンゾーキ)。
プラスチックのザルを代用する人もいるようですが、竹製の苧桶が乾燥に適し、最適とのこと。

DSC_4872.jpg

見事な竹細工です。
昔は地元の工人がつくっていたそうですが、今は地元に担い手もおらず、はるばる大分県まで注文しているそうです。

DSC_4866.jpg

静かで穏やかな時間。

それは過酷な日々を経験してきたからこその安堵のひと時。当然、昔のような苦労を経験していない人にとっては生半可なものではありません。

こうして出来た紐に糸車で撚りをかけて初めて「糸」になります。

そして糸になっても、染め糸、絣糸には琉球藍、福木、車輪梅、相思樹などで染色を施し、一反織り上げるのには延々と高機に向かい、布ができても仕上げに、もう一度木灰で煮たり(芭蕉布は柔らかくするために布になってからも木灰で煮ます)、湯のみ茶碗をこすりつけて布目を整えたり・・・・とても手間のかかる織物です。

これほど手間のかかるのですから、働く人も目の前のことで精一杯。
芭蕉布職人になることは芭蕉布に人生を捧げるといっても過言ではありません。芭蕉布づくりが生活そのものであり、昔は昼夜問わず365日態勢で働いていたといいます。

しかし、芭蕉布づくりに精を出し、一段落したおばあさんたちからは芭蕉布があることへの喜び、携わる楽しみが滲み出ているように思えます。

芭蕉布は喜如嘉にとっての魂であり、これを世代で途切れさせてはいけない、そういう思いが漂っているようです。

糸を績む風景が喜如嘉にありつづけますように。
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[ 2011/01/22 08:09 ] 沖縄 芭蕉布 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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