shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

伝統工芸士、佐々木さんに聞きました。part4

part4では曲げわっぱの材料となる杉のことをお聞きしました。

Shoji:次に材料の木のことをお伺いしたいのですが、やっぱり秋田杉があってこその大館曲げわっぱだと思うのですが、作り手目線から秋田杉の特徴は何だとおもいますか?
佐々木さん:まず一番言われていることは、「割裂性」、きれいに割れること。これが大きいと思います。やっぱり木目がまっすぐになってないときれいに割れないし、実際に我々が実際に曲げてみても、木目の通ってないものはきれいに曲がらないんですよ。だから枝打ち(枝を払うこと)をしないと木目が節を避けてしまって、まっすぐにならないんです。
Shoji:ではたとえ樹齢が高くなっても、枝打ちをしていないものは良い材料にはならないのですか?
佐々木さん:そう。枝打ちをしないともう節だらけ。というよりも、枝打ちをした後の樹齢が大事なんです。
Shoji:ちゃんと管理された杉でないとだめなんですね。昔は曲物は「桧物」と言われたように、ヒノキがメインだったそうですが、佐々木さんは杉以外の材料を使ったことはありますか?
佐々木さん:漆器の素地としては青森産のヒバとか、広葉樹のホウノキだとかを作ってました。
Shoji:実際に曲げるとなると、杉と比べてどうなんですか?
佐々木さん:やっぱり杉ばっかり使ってきた人から言わせば、堅くて扱いづらいってことはあると思うんですよ。ま、ヒバは堅いと言っても同じ針葉樹だからいいんですよ。でもホウノキとかはそうともいかなくて。
Shoji:秋田産以外の杉も使ってらっしゃいました?
佐々木さん:えぇ。
Shoji:それと比べて何か違いとかありました?
佐々木さん:うーん、どうなのかなぁ。まぁ秋田産の方が向いてると言えば向いてるかもしれないなぁ。
Shoji:あまり大きな違いというのはないんですか?
佐々木さん:うーん、あんまり、これはどこの杉だって意識して使っていなくいないけども、でも「ん、何か違うな」とは感じますね。話に聞くと、日本海側と太平洋側と違うとかはよく聞くんだけども、果たして具体的にどう違うかは私はわからないです。
Shoji:今でこそ高齢級材への移行しようという動きがありますが、天然杉と高齢級材の違いってあります?たとえば、柔らかいだとか木目が揃っていないとか。
佐々木さん:それは確かにありますよ。
Shoji:曲げやすさという点ではどうでしょう?柔らかいほうが曲げ易いように思うのですが。
佐々木さん:逆に柔らかすぎると曲げにくいって言うのかな。実際に曲げたときに内側にしわができるんですよ。結局、曲がるということは、外側が伸びるか内側が縮むかなんです。木というのは伸びにくくて大半は内側が縮むことによって曲がっているんですよ。そうしたときに天然杉は縮み具合が分散していて均等になって、しわが目立ちにくいんですよ。木目が粗い若い木っていうのは大きなしわができたりするんですよ。特に小さいものになるとしわが出来てしまうんです。
(過去に行われた、高齢級材によって作られた曲げわっぱの展示会の作品を見させていただきました。やはり、薄手で小さいものになると内側にしわができていました。)
Shoji:では高齢級材の商品というのはまだあまりないのですか?
佐々木さん:一部ありますね。われわれが天然杉だって言われて製材したものを買ってくるけども、これは天然杉じゃないなってものも混ざってるから。そういう意味では、目立たないけども使われているということはあると思いますよ。
Shoji:そうなんですね。ところで一般的にいわれている杉の効能といったものは何かありますか?僕が聞いたことあるのは調湿作用や殺菌作用といったものですが。
佐々木さん:そういう成分とかに関することは研究したことがないからなぁ。
でも、こういう面白い話があるんですよ。この前、天皇陛下か皇太子様がいらっしゃたとき、料理を出すのに食器を保健所が来て全部検査したそうですよ。そしたら全く新しい食器でもいくらかの雑菌は着いているそうなんですよ。だけども曲げわっぱの器からは全然雑菌が見つからなかったそうなんですよ。
Shoji:そんなにちがうんですね!
佐々木さん:だけど、作った方も保健所も私もなんでだかわかんないんですよ。ポリウレタン塗装されたものだったし。
Shoji:塗装されたものですか笑 それはわからないですね。ですけど塗装されたものでも若干木の匂いもしますから、何か影響したのかもしれないですね。
佐々木さん:ないとは言い切れないですね。私も研究してるんだけどもまだ結論が出せてないんですよ。
Shoji:やっぱりそういった木の機能面が根拠づけられると曲げわっぱのものとしてもっと強くなりますからね。僕も知りたいです。
本日はお忙しい中、いろいろと教えて下さりありがとうございました。
佐々木さん:いえいえ、こんな話でよかったかな。

と以上がだいたいのインタビューの内容です。本当に長い時間お付き合いして下さって本当にありがとうございました!とても貴重なお時間でした。
スポンサーサイト

[タグ未指定]
[ 2010/05/28 16:40 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。