shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

紅型を見て

DSC_5056.jpg

沖縄巡り、回顧録。まずは紅型。

染織のことをあまり知らなくても沖縄の紅型(びんがた)は聞いたことはあるのではないでしょうか。

と、思っていたのですが、結構知らない人もいるようなんですね。内地から沖縄に来ている人から「びんがた??」って反応を何度もみてきました。

それでもこの黄色地に華やかな図柄を見れば「あぁ~あれね!」ってなると思います。

以前、やまあい工房で知り合ったDさんからもよく紅型の話を聞いていたので、自分から見た紅型がどういうものだったか、紹介していきます。
DSC_5071.jpg

「紅」は色全般のこと、「型」は型染めのことを指します。
こうした型紙をつくり、染料を置かないところに防染糊をのせ、筆で色を挿していきます。

DSC_5066.jpg
DSC_5069.jpg

詳しい工程は他のサイトにお任せします。
ざっと紹介しますと、糊置き→色挿し→隈取り(ふちに色を刷り込み際立たせる)→水元(水で糊をおとす)→蒸し(固着)で図柄が出来上がり、糊ふせ(出来上がった図柄に再び防染糊を置く)→地染め(背景色)→蒸し→水元、をして絵柄が完成します。

DSC_5610.jpg

紅型の作業風景はおおよそこんな感じ。
着尺や帯を弛まないように渡し、色を挿していきます。

DSC_5943.jpg
DSC_5944.jpg

紅型というと派手な色使いに、豪快さをイメージしがちですが、実際にはとても緻密。
その精巧さは世界の中でも有数のものと思います。

これは白地ですが、背景色を染める場合は描いた図柄に一つ一つ糊を置いていくという、繊細な作業を要します。

DSC_6109.jpg

友禅などに似ているものと思われがちな紅型ですが、彩色方法に大きな違いがあります。紅型の図柄には主に「顔料」を用います。普通、染め物に用いられるのは「染料」で「顔料」とは染料より粒子が大きく、絵の具などの部類に入ります。
紅型ではそれらの顔料を「豆汁」(ごじる・大豆の煮汁)に溶かして、布に刷り込みます。そのままでは定着しない顔料が豆汁の作用によって繊維に留まりやすくなります。古くは岩や貝の粉などの顔料を用いてきましたが、今では樹脂顔料も用いられているようです。

紅型は顔料の利用により、はっきりと浮き立つような図柄となります。
染め物というより、岩絵の具を用いる日本画のようなイメージです。

そして図柄も自由奔放。
沖縄は古くから中国、日本、東南アジアとの交易によって栄えてきました。よって様々な文化が行き交ってきた場所であり、さまざまな図柄が存在します。
例えば、中国への献上品としての鳳凰、日本から輸入した友禅模様、それらの古典柄に加え、現在では芭蕉の木、蝶々、ハイビスカス、変わったものでは茅葺き屋根、更には魚、海など、実に多種多様な図柄が存在します。図柄にはこれといった縛りはなく、自由な組み合わせが見られます。

そして工房には比較的若い方々が多く見受けられます。
県内には沖縄県工芸指導所、首里高校の染織科、県立芸大の工芸科があり技術の習得の機会が身近にあるのに加え、他県からも志して移住してくる人もいて、老若男女問わず幅広い人たちが従事しています。

今でこそ知名度もあり活気が見られる紅型ですが、紅型の辿ってきた歴史はとても過酷なものでした。

次回では紅型の道具を紹介しながら紅型の歴史について触れていきます。

スポンサーサイト

[タグ未指定]
[ 2011/03/02 22:20 ] 紅型 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。