shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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読谷山花織をみて

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沖縄本島に滞在していたとき、空いた時間を使って読谷村伝統工芸センター、読谷村立歴史民俗資料館に行ってきました。

読谷山花織という名称が用いられるようになったのは昭和39年頃から。
沖縄本島中部に位置する読谷地域では琉球王朝時代から織物が盛んでしたが、太平洋戦争を境に一時途絶えてしまいました。人々の記憶の中から読谷の織物が忘れられつつありましたが、昭和30年代後半、当時の読谷村長、池原昌徳氏が村の伝統的工芸品にするため、戦前の織物を知る婦人らの記憶を頼りに復興事業に着手しました。このころ初めて「読谷山花織」という名称が用いられました。
現在では見事復興し、全国に名高い花織として独特の色彩を放っています。

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写真は読谷山ミンサー。ミンサーとは綿(めん)が訛ってミン、狭(さー)とは細長い帯のこと。つまり木綿の細い帯を指します。

沖縄にはミンサーと呼ばれる木綿織物が多数あります。確認されているものだけでも、八重山ミンサー、竹富ミンサー、西表ミンサー、小浜ミンサー、与那国カガンヌブー、首里ミンサー、読谷山ミンサー、伊波メンサーがあります。

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読谷の織物は幾何学模様を基調とし、主に上の3つの柄で構成されます。
これらの模様にはそれぞれ意味が込められ、ジンバナ(銭花)は「富」、オージバナ(扇花)は「末広がり」このへんは予想がつきますね。しかしカジマヤー(風車)は意外にも「長寿」を表します。それは沖縄では風車が時計と反対回りで回ることから、若返りの象徴となっているからです。このことは沖縄で旧暦の9月7日に97歳の人をお祝いする「風車祭」の中でもみられます。

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実際に、読谷村伝統工芸センター、読谷村立歴史民俗資料館にて、読谷山花織、読谷山メンサーを見た印象として、色彩は大胆、柄は繊細、どこか東南アジアの雰囲気を醸し出しつつもそれとは違う、緻密で整然とした美しさがあります。
基本的には暗い色の中にビビットな色糸を挿していく色彩になっていて、他の沖縄の織物とは違った雰囲気を持っています。是非、読谷村伝統工芸センターに行って実物を見てほしい織物です。

とても気に入ったので端切れを買おうとしましたが手元にないらしく、代わりに眼鏡ケースを買いました(眼鏡掛けないんだけど笑)。写真のものがそれです。

この緻密な花織を可能にしているのが、平織に新たに色糸を挿していくという読谷山花織の構造にあります。
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そしてこの構造が為に、図のように布の裏に色糸がびろびろと出てしまうのです。びろびろとしたままでは着物に仕立てられないので、裏地に布を重ねる必要があります。読谷村立歴史民俗資料館に展示してある古い読谷の織物には裏地に紅型を施した布を袷てあるものもあります。

構造上、布が三重にもなっているような読谷山花織。こんな厚い着物は当然、暑い沖縄では着られるものではありません。沖縄の織物は基本的には献上品だったという経緯があり、地元の庶民が着ることは許されないものでした。おそらく読谷山花織もそのひとつでしょう。これを夏にこれ着てたら一瞬で脱ぎたくなりそう笑

読谷山花織は華やかな絹織物ですが、戦前は紺地の木綿のものも織られていたようです。読谷村立歴史民俗資料館に展示してあります。展示物を見る限り、実に優れた技術を持っていたようで、戦争で一度途絶えてしまったことが残念でなりません。

現在の読谷山花織は細かな模様の中に化学染料のビビットさが上手く映えて、古びない印象を受けました。化学染料が主体となって自滅するケースが多い中、上手く付き合っているように思えました。花織の緻密さと独特の色彩は必見です。沖縄県読谷村に立寄の際は、読谷村伝統工芸センターにて実物を是非見て下さい。
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[ 2011/03/07 03:28 ] 読谷山花織 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

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