shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

新作発表会の後の交流会

DSC_5526.jpg

2月6日、「久米島紬の日」にて行われた久米島紬帯新作発表会の後、参加者が一堂に会し団らんを楽しみました。島でも普段着物を着る機会がないため、こうして皆で着物をきて集まるということは滅多にありません。こころなしか皆さんの表情も晴れやかで、久米島紬を通して分け隔てなくお話しできるということはとても素晴らしいことだと思います。

DSC_5527.jpg
DSC_5528.jpg

普段はユイマール館で普段着姿で作業をしている織り子さんたちも、この日は紬を着てびしっと決めています。この日のために琉球舞踊を練習してきたそうで、紬を着て扇子片手に踊る皆さんはまるで別人のよう。

DSC_5529.jpg

そして見るほうももちろん着物。偉い人、島のおばちゃん、紬を愛する人々という点ではみんな同じです。
自分は、久米島紬組合の理事長さん、町長さん、役場の役員の方、沖縄工芸界のVIPの方々と同じ席で立食させていただきました。普通は会うことの出来ない方々とお話しできて、1週間程の滞在でここまで皆さんと親身になれたのは自分でも驚きです。「久米島は不思議な島。みな温かく、来ても緊張せず居心地が良い。」と来賓の方も仰っていました。

会の途中で、本島からお越しの沖縄工芸界を支え続けてきた小橋川順市様を空港まで送っていくという仕事も仰せつかり、車内で工芸のお話をすることが出来ました。小橋川様は沖縄工芸の産地を訪ね歩いて精力的に支援活動を行い、沖縄工芸の本によく名前が登場してくるほどのお方です。そんな方とお話しできる機会は大変貴重です。

s「僕は久米島のあの光景が羨ましいです。ああやって人々が集まるということ。人の繋がりがつよいこと。本土側の産地ではこうはいきません。本土側は何をすべきでしょうか?」

「共通の思いがあるといいよね。10人くらいが集まれば何でもできる。今はツイッタ―とかで人の繋がりが広がっていくのとか面白いね。思いがあれば人は集まる。」

そんな旨のお話をしたりしながらの空港までの道のりでした。無事空港まで送り届けて、会場に戻るとすっかり宴もたけなわ。皆さんお疲れさまのムードが漂う中、あまり食べられなかったので隅のほうで食事をしていると、「そんなことしてる場合じゃないよ!」と何処からか声が。
前に前に、と促され、向かってみると「さぁさみんなで踊りましょ♪」と歌と踊りが始まりました。

DSC_5533.jpg

見よう見真似で手を上にかざしてカクカク、ステップ踏んでは一回り、そんな感じで輪の中に入りました。

DSC_5535.jpg

モデルを務めた90歳以上のおばあさん。年季の入った手つきはやっぱり違います。

みなで飲んで、食べて、踊って・・・初対面の人も多い中、人は集まれば垣根を越えて楽しむことが出来るんだなと実感。人の繋がりはお金以上に大きな財産なんだなと思います。

楽しかった時間もいよいよ閉会の辞。久米島紬を中心にお年寄りから若い人、地元民、他県からボランティアで来ている人、いろんな人が集まった新作発表会、および交流会。閉会後は荷物の搬出を手伝い、みなさんお疲れさまでしたと清々しく解散しました。また二次会に向かう人、明日も仕事で早々に帰る人、それぞれの帰途につきました。

新作発表会としては小さな島の小さな行事に過ぎないのかもしれない。ただそれは結果の話であって、その過程において人々が得たものは必ず次に繋がることであるし、また翌年の2月6日に向けて力を蓄えていくことでしょう。新作をつくったということはほんの一部のことであって、べつにその新作がお金に結びつかなくても良い、それ以上に、人が集まりそして継続していくことの意義はとても大きなものであると思います。

新作自体には、飛び抜けた力があるわけではなく、「現代風」というテンプレートに埋もれていくものであるかもしれない。しかし、新作をみて「久米島はこんなものか」と批評することは大きな間違い。それはごく一部の結果であり、もっと評価すべきバックグラウンドがたくさん埋もれている。そしてそれらをちゃんと評価して、周りが次に繋げていくことが大切。

目に見える結果ばかりしか見ないで足を踏み出そうとしない限り、成長はありえない。結果よりも過程の中でどれだけ成長できて次に繋げられるか、そして当事者、参加者の人の輪をどれだけ広げられるかが何事を行うにしても優先すべき点だと思います。
とりわけ地場産業は地元の人の繋がりを作っていける立場にあることを再認識し、周りの人を引込みながら人の輪を広げていって欲しい。人が動いている限り、輪は生き続け、動くことを辞めてしまえば死んでしまう。
新作発表会に集まった人々の表情をみて、本当にすべきことはなんなのか、教えられる機会となりました。

こんなことを感じた久米島紬帯新作発表会、交流会。久米島に来てよかった。
役員、来賓の方々のいる前で、久米島紬組合の理事長さんが「この人は1日500円のキャンプ場、食費は1日300円!」と宣伝してくれたおかげで、いろんな人に覚えていただくことが出来ました笑
スポンサーサイト

[タグ未指定]
[ 2011/03/30 15:58 ] 久米島紬 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。