shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

喜宝院民俗資料館

DSC_6136.jpg
DSC_6095.jpg

日本最南端にあるお寺、喜宝院に併設された民俗資料館には約4000点もの民具、染織物を収蔵しています。先代が幼少期から集めたもので、そのほとんどが竹富島で実際に使われていたものというから驚きです。

DSC_6093.jpg
DSC_6092.jpg

よく織り機というと、椅子に腰掛けた姿勢で織っていく「高機」を思い浮かべますが、こちらは地べたに座って足を伸ばした姿勢で織っていく「地機」です。明治末期ぐらいまではこの地機が主流でした。竹富島では本土復帰のころまで使用していた人がいたそうですが、今ではほとんど目にしない代物です。

今となっては貴重な古いものたちが展示され、戦前、戦後の竹富の歩みを知ることができます。歴史や民芸に興味のある方にとってはマストプレイスです。
DSC_6094.jpg

ミンサー織に用いられる「刀杼」。本来ミンサーは筬(オサ・糸を打ち込んでいく櫛のようなもの)を用いず、この刀杼で打ち込んでいたそうです。いまではこの刀杼で織っている人は日本でどれだけいるのだろうか?

DSC_6096.jpgDSC_6097.jpg

いままでにも何回か紹介してきたこのあたりの伝統衣装。年一度の大きな祭り「種子取り祭」ではこのような伝統衣装を着て2日にまたがっての琉球舞踊の奉納がなされます。昔の沖縄では芭蕉の糸が一般的で、これもおそらく芭蕉布だと思います。いつ頃から紺と白の絣糸が入れられたのかはリサーチ不足で知りませんが、素朴さの中にも華やかさがある秀逸な柄だと思います。

DSC_6112.jpg
DSC_6110.jpg

バリエーションもいろいろあります。島には3つの集落があり、それぞれに衣装が違うそうです。白と紺の絣糸が入らず薄茶と白の縞のものもあります。このあたりの伝統的な染料として筆頭に挙がるのは藍です。沖縄本島などで栽培されている琉球藍とは違い、インド藍と呼ばれているマメ科の植物が主流です。
あと、八重山地方においては濃い茶系統は紅露(クール)と呼ばれる芋で得られます。ソメノイモとも呼ばれ亜熱帯、熱帯地域においては一般的な天然染料です。おそらくここにあるものもそれではないかと思います。

DSC_6105.jpg
DSC_6102.jpg
DSC_6101.jpg

つくる人によって縞の配分、デザインもいろいろであったのでしょう。今では高級品となってしまった芭蕉布がどれだけ日常的なものであったか、いろいろな工夫で華やかさを演出していたことがわかります。

DSC_6098.jpg
DSC_6104.jpg

花織のティサージです。
かつて沖縄では女性が意中の男性がいると、自分でティサージを織って想いを伝えていたといわれています。今でいうバレンタインのチョコのようなものでしょうか。

DSC_6100.jpg
DSC_6091.jpg

大概手ぬぐいのおおきさなのですが、用いられる技法は様々。こちらは絞りのティサージです。
沖縄では絞りはあまり発展しませんでしたが、原始的な手法であるゆえこうして人々の間には根付いていたことがわかります。絞りの文化を知るうえで重要な資料です。

DSC_6099.jpg

奥にある八つと九つの絣があるものは「ヒジリウチクイ」と呼ばれ、花嫁が頭に被る風呂敷のようなもの。「ヒジリ」とは「焦げる」の意味、心が焦がれる、焦げる程濃く染められたなどの意味があるといわれています。「ウチクイ」とは沖縄でいう風呂敷のこと。綿帽子のような役割で、いろんな縁起が込められています。

DSC_6109.jpg

紅型の羽織も展示してありました。
これを羽織れる人はさぞかし裕福な人だったことでしょう。

竹富島は60年代には「民芸の島」と新聞で紹介されています。伝統的な習わしが残り、織物が盛んであった当時は
数々の著名な先生が集い、注目を集めていたそうです。島の人の中には当時の様子を知る人もおり、竹富島は沖縄の民芸を「語る」役割が担われています。

竹富島は民芸を「つくる」ほうはいよいよ難しい局面にきていますが「語る」という点ではまだまだ重要なポジションを担っています。紹介したものたちの実物を見に、ここを管理する方のタメになる話を聞きに、いってみる価値はあります。
スポンサーサイト

[タグ未指定]
[ 2011/05/15 18:31 ] 竹富島 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。