shojiの伝統産業を巡る旅

名古屋の学生、shojiが各地の伝統産業を徘徊してます。

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大館の産地としての問題

今日、大館市役所の商工観光課の方とお話しする機会がありまして、大館という産地が持つ問題を再認識しました。
これまで大館を、職人に意欲がある、地元での人気がいまいち、などと思ったことをいろいろ述べてきたのですが、また新たに「産地」のあり方について課題が見えてきました。

産地問屋がいないため、職人は直接売りに歩き、直にお客さんに触れ、反応を得ることでそれが意欲に繋がっているのでは。と、そのメリットについて紹介しましたが、それにはデメリットもあります。
それは、1、作り手さんが常に外部へと視線を向け、地場への関心が薄くなること、2、それぞれに独立していて産地の中でまとまりに欠くこと。

1について
大館曲げわっぱは地元ではあまり売れません。それで作り手さんたちはより活発な消費地を求めて全国に渡ります。そうすると、たとえものが売れても、大館の人たちの曲げわっぱに対する関心は薄いままです。
こうなると地場の中で「大館曲げわっぱ」を育てていくことが難しくなります。

2について
産地問屋の機能として、職人を束ねる、商品の質を揃えるといったものがあります。産地問屋がいない分、それぞれの工房は独自路線を歩みます。すると、産地としてのコンセプト、方針が定まらず、産地から発信するメッセージがつくられません。その上、規格もバラつきが生まれ産地としてのブランディングも進みません。
それらを定めるのが組合の働きなのですが、バラバラになっている職人さんたちの歩み寄りがない限り、影響力を持つことは難しいでしょう。
そして、個々の職人がより作家色を強め、「~さんの曲げわっぱ」というように産地から脱却し、地場への還元が薄くなりがちです。

「産地」は単に職人が集まっていればよい訳ではありません。
ものづくりを通して、より多くの人々が交流し、産地という「ブランド」をみんなで育てていくことが求められます。
個々の職人による曲げわっぱのブランドというより、やはり大館というブランドの中の~さんのシリーズといった具合に、「大館に頼めば大丈夫」という産地全体で信頼感をつくっていかなくてはなりません。

そのためには、今以上に産地の中を柔らかく包む統一感と確固たる目的意識を構築していくことが必要だと思います。
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[ 2010/06/09 01:57 ] 大館曲げわっぱ | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

shoji

Author:shoji
名古屋の学生です。
今年度は日本の伝統産業を巡る旅に出てます。
旅先で見たこと体験したことを日々綴っていきます。

※すでに旅は終了しています。

mail:cus-show at hotmail.co.jp



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